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【5月:緊急】ため池への転落死亡事故について

こんばんは。

実は先日から、微熱と咳がありまして・・・仕事を、昨日・本日と、お休みさせていただいております。幸い、コロナではなかったようですが、とにかく咳が出ることでること・・・(><)

逆に、熱はほとんどなく、頭のクリアさは、いたって通常通りの感じでした。

今日の昼過ぎぐらいから、だいぶ喉のいがらっぽさが取れてきましたので、明日は仕事に行けそうです!(^^)

と、そんな感じでしたので、今日は布団でゴロゴロしながら、携帯をいじる時間が多かったのですが…

〇ため池で中学生の死亡事故

やはりこの時期、川や池での事故が増えますね・・・こんな記事を見つけてしまいました。

この時期、必ずあるんですよね…そして恐らく、もういっとき続くのではないかと思われます。

つい先日も、私の記事でこれと似たようなものを取り扱ったことがありまししたが、またもや・・・です。

大人がいくら『入ってはダメ!』といったところで、やっぱり一定数の子ども達は入ってしまうんですよね…

この手の事故ではよく「柵があった/なかった」ということがいわれますが…はっきり言って、今回のように中学生ぐらいの大きさになれば、まったく関係ありません。

上を登ったり、ペンチで有刺鉄線を切ったり…本気で入る気がある子たちには、そのようなことは朝飯前だと思います。

〇水難は“減っている”

このような事故があった場合、よく『昔はみんな、ちゃんと泳げたから助かっていた。今の若いモンは泳ぎが下手だから溺れるんだ』という方向性のことをいう人間がいますが、それは大きな間違いです。

統計が残っているS50年頃からの推移をみると、昔に比べ、今の方が明らかに、事故発生件数・死亡者数ともに、明らかに減少しています。

先のようなことを言いたくなるおじ様・おば様は、どうか勝手に昔を美化するようなことはやめてください。それははっきり言って”害”です。

「水難事故発生件数および死者数(総数と子どもの数)の推移」
宮城県HPより(※警察庁資料より河川環境管理財団作成)

〇もっと減らせる方法はないのだろうか?

私も農家業をするはしくれですので、農業用ため池に関しては「絶対に必要」だと思っています。「なくす」ことができれば一番いいのでしょうが、それは現実的ではないと思います。

ハード的な方法としてパッと思い浮かぶものでは
 ・柵の設置率100%
 ・頑丈な柵の設置
 ・監視カメラや侵入アラーム
 ・万一落ちた際、斜面を掴みやすいよう、綱などを張り巡らす
 ・ライフジャケット装着の普及啓発
  ・・・

ソフト的な方法も、色々あるかと思います。
 ・家庭や学校での教育の強化
 ・着衣水泳で恐怖を体験させる
 ・違反者の厳罰化
  ・・・

ここには本当にパッと思い浮かんでものしか挙げていませんので、実際はもっとたくさん・もっと多様なアプローチがあると思います。

〇大人としての責任

先に、思い付きのアプローチをいくつか列挙しました。

「うんうん」と思うものもあれば、「いや、そこまでは…」と思うものもあるでしょう。

費用対効果の面や、道徳的な面、教育的な面…様々な側面が複雑に絡み合い、また多様な意見を持つ人間がいるこの世の中です。この「ため池転落死亡事故の防止」という、割とシンプルな問題にさえ、我々大人は、共通解と言えるようなものを持っているのでしょうか。

全ての対策を、青天井で実施することなんて、土台不可能です。だからこそ、我々は、法律や社会規範といったルールによって、一定の線を引くのだと思います。

では、その線引きにおけるルールを、大人ははたして、子ども達にきちんと説明することができるでしょうか。また、説明しているのでしょうか。

ダメなものはダメなんだと。それはどうしてダメなのかを。

子どもは、否応なく、大人が作った社会の中に生きざるを得ません。であれば、大人は子どもに対して、きちんとした説明責任があるのではないでしょうか。

恐らく、この子たちは、池で遊ぶのは初めてではなかったのではないかと思います。この子たちの行動は、近しい大人であれば、ある程度分かっていたのではないかと思います。

本当に初めて、本当にそういう素振りなく、完全に大人に隠れてやったことであれば、どうしようもないかと思います。でも、たぶんそうではないと思います。

であれば・・・周りの大人はやはり、ダメなものはダメなんだと、そういうことを教え込まないといけなかったんじゃないでしょうか。それが、そのような社会を作っている大人としての責任ではないでしょうか。

それができる大人に、私はなりたいです。まだまだなり切れていませんが、日々それに近づこうと思っています。

こういう事故は、やっぱり悲しいです。
不幸な事故が、1件でも減りますように。

・・・おわり


※※※ ここからはお知らせ ※※※

いつもは、子どもにまつわる防災&応急手当に関する記事を、月1(+臨時で不定期)で書いています!どれも、忙しいパパ・ママ向けの、サラッとライトな内容なので、ぜひ一緒に見ていってもらえると嬉しいです(^^)下に、過去の記事をマガジン形式で纏めましたので、ぜひご覧ください!

また、私の日々思っていることや、好きなことなど、私がどんなやつなのか、どんな考えをもっているやつなのかが分かりやすい記事については、下の【ただのつぶやき】シリーズが、わかりやすいかもしれません。少しでも「パパ防災士:牛尾崇彦」個人に興味を持たれた方は、覗いていただけると嬉しいです!

※※※ お知らせ終わり ※※※

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