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【3月:定期】野生動物に遭遇したら…

こんにちは。

大人の方は年度末でバタバタして、子ども達は進級・卒業でバタバタして…と、何かと気ぜわしい3月がやってきましたね。

昨日今日と、テレビのニュースでは卒業式の光景がチラホラ見られました。4月から新たな環境に飛び込む若者たちに「頑張れよ!」とエールを送りたい一方で、「あぁ、ワシにもこんな時期があったんやね…」と、ちょっぴりセンチになった、38歳のオジサンです(^^;)

さて、今回は野生動物に遭遇してしまったら…というのがテーマです。

去年の秋から今年にかけては、様々な野生動物に関する被害のニュースを耳にしたように思います。

私が住んでいる福岡では、クマこそいないものの、イノシシやサルによる被害が多く発生しています。

どうしても紙面を絞る関係で、今回はクマは外して、サルとイノシシにやや特化してお送りします。

非常に基本的なことしかご紹介できませんが、いざという時ほど基本が大事だったりもします。野生動物がよく出現している地域の方はもちろん、そうでない地域の方も、いざという時の用心のために、目を通してもらえると嬉しいです!

それでは、ご覧ください!(^^)

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子どもとの暮らし 令和6年3月号
野生動物に遭遇したら…

〇野生動物の出現が相次いでいます

 テレビを見ていると、全国的に野生動物による被害が多発しているようで・・・怖いですよね(><)特に、去年はクマに関するニュースをよく目にしたように思います。今の所、幸いにも福岡市にはクマはいないと言われています(お隣の山口にはいるようですが・・・)。しかしながら、イノシシやサルに関する目撃情報は非常に多く、当然ながら注意を要します。

〇基本的な対応方法

 とにもかくにも、野生動物を刺激しないことが重要です。人間側の心理としては、どうしてもびっくりしてしまうので、声を出したり、バタバタと走って逃げたくなってしまいますが、そういった行動を取ると、どうしても動物側を刺激してしまって逆効果です。人間の方から好んで近づくことはまずないと思いますが…単に近づくようなことも、動物側からすれば威嚇されていると思い、攻撃的になったりします。

 とにかく落ち着いて、どんな行動をとるにもゆっくりと動きましょう。徐々に距離をとって、安全な建物や物陰に入って、動物側から見えないところに移動する…が基本です。石や棒を投げたりするなんて、もちろん論外ですよ!(><)

 また、二次被害を発生させないことも重要です。特に幼児~小学生については、登下校中などに遭遇した際、驚きざまに道路に飛び出てしまうと、交通事故となる可能性があります。動物に襲われるよりも悪い結果となってしまうと、元も子もありません。日頃から、ご家庭でも「あわてない」ことをご指導ねがいます。

〇サルについて

 最近、(福岡市の)金武校区で非常に多くの目撃情報が寄せられているのが、このサルです。運動能力は高く、ジャンプすれば2m程度の所まで手が届くと言われています。

 サルへの対応でよく言われるのが「目を合わせない」という事です(サルは、目線を合わせること自体を、威嚇と捉えます)。もし目が合った場合、こちらから先に動かず、サル側が目線を外したタイミングで、こちらも外すのがよいと言われ ています。(※広島県安芸郡坂町役場HPより)

〇イノシシについて

 イノシシも、(福岡市の)金武校区では非常によく目撃される動物です。子どものイノシシはよく「うり坊」と呼ばれ、愛らしい姿をしていますが…大人になると成人男性よりも重たい体重で、時速40kmを超えるスピードで突っ込んでくる、非常に危険な動物です。またジャンプ能力も高く、1.2mの柵すら超えると言われています。

 イノシシの場合でも、サルと同様、目線を合わせてしまうのは好ましくありません。とはいえ、完全に目を離してしまうと、とっさの突撃を躱すこともできません。直視しない範囲で、かつ視界の中には捉えながら、背中を見せずに後退しながら距離をとっていきましょう。

 また「うり坊」を単独で見つけた場合に注意してほしいのが、そのときは高確率で親イノシシが近くにいるということです。愛らしいですが、近づいてしまうと、親イノシシが興奮して突撃してきたりします。絶対に近づかないでください!

〇万一、ケガをした場合は・・・

 これは、サルやイノシシに限らず(犬や猫、イタチやアライグマ、ネズミなど含め)ですが、野生動物から接触をうけた場合には、必ず病院に相談し、必要に応じて受診するようにしましょう。「大したことないなぁ」という傷でも、雑菌やウイルス等による感染症の危険があります。

 現在の日本でも、エキノコックス、レプトスピラ、パスツレラ・・・などを原因として、様々な動物由来の病気症状が存在しています。狂犬病に関しては、現在の日本ではほぼ根絶されている一方で、万一感染したのちに一度発症してしまうと、治療法がないという恐ろしい病気です。素人判断はやめて、きちんとしかるべきところに相談したうえで行動することが肝要です!

 ご覧いただきありがとうございました!
次回も、お楽しみに!

文: 防災士/保育士/応急手当普及員
牛尾崇彦


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・・・おわり


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