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【ただのつぶやき】好きな本について語り合おう

こんにちは。

先般の試験ラッシュが終わり、久しぶりにnoteを眺める時間が取れるようになりまして、みなさんの過去記事などを拝見しておりました。

そしたらメディアパルさんが、面白そうな企画を開催していらっしゃいましたので、私も参戦させていただきます!(^^)

テーマは「好きな本について語り合おう」です!

〇はじめに:「好きな本≒よく読み返す本」という事で…

私の「好きな本」ですが、正直言うと「いっぱいあり過ぎる」というのが本音です。

ただ、そういった本の中でも、よく読み返す本と、そうでない本が分かれてはきます。

ですので今回は、「好きな本≒よく読み返す本」ということで、下の2冊(※正確には4冊)をご紹介したいと思います。

どちらも、自信をもってご紹介できる、ステキな本です。お時間が許す方は、ぜひお手に取ってみていただけると嬉しいです(^^)

①自分に喝を入れたいとき:「修身教授録」(森信三)

本書は、著者の森信三先生が、師範学校(今で言う教育大学)で教鞭をとられている時の、生徒(将来の学校の先生達)に向けて講義された際の講義録です。

人生をどう生きるか、人間としてどう覚悟を持つべきか…ということを、若き日の森先生が熱く語っています。

熱く、と言いましたが…この熱さが尋常ではありません。先生の燃え滾る言葉は、場所や時代を超えて、活字の向こうから我が身をジリジリと焦がしてきます。

参考に、森先生の熱いお言葉をいくつか…

・ローソクは火点けられて初めて光を放つ。同様に人間もまた志を立てて初めて真価が現れる。志が立っていない人間は如何に才能があろうとも、結局は酔生夢死の人生を送ってしまうのだ。

・一生を真に充実して生きる道は、結局今日という一日を、真に充実して生きる外ないでしょう。実際一日が一生の縮図です。

・尊敬するということは、ただ懐手で眺めているのではなくて、自分の全力を挙げて相手の人に迫っていくことです。息もつけないような精神の内面的緊張。薄紙一重もその間に入れないところまで迫っていく態度です。

・真の修行とは、つねに限りなく求めることの外ないのです。すなわち自己に与えられた生命の限りを、どこまでも生かそうとすることです。

「修身教授録」より抜粋

この森先生を代表する名言の一つに、「人生二度なし」という言葉があります。

この言葉自体はいたってシンプルなので、ただ見ただけでは「そりゃそうだよね」という感想しかない言葉です。

でも、この本を読み、森先生の思想に触れた後にもう一度この「人生二度なし」という言葉を見るときには…背筋を伸ばし、襟を正さずにはいられないほど、とても重みを持った言葉へと変容します。

少し古い時代の本なので、表現や考え方が今の時代と若干そぐわない部分もあることは事実です。

でもそれを遥かに超え、人間学とでもいうような重厚な内容の本です。

甘ったれた自分に喝を入れたい人は、ぜひ読んでください!


②子どもとの過ごし方に迷うとき:「子どもへのまなざし(〃続)(〃完)」(佐々木正美)

本書は、児童精神科医でいらっしゃる佐々木先生が、育児の場における困りごとや、ある種のモヤモヤ…そういった悩みに対して、暖かく寄り添いながらヒントを与えてくれる本です。

全3巻の構成です。1巻目は育児全般について、2巻目は1巻目のQ&A+発達障害について、3巻目は発達障害についての特論というような構成になっています。

人生何事においてもそうですが、こと育児というものは、多くの人が悩みを抱えるテーマの一つではないでしょうか。

私は悩みと表現しましたが…私の理解としては、悩みというのはまず理想があって、その理想と現実との間にギャップがあるからこそ、人間は悩みを抱えるのだと思っています。

育児は、望むと望まないとに関わらず、多くの人間の理想や現実、葛藤…そういたものからくる悩みが渦巻きやすい、ライフステージ上のイベントです。

この本は、そんなライフステージに立つ方々の、色々なものにがんじがらめにされた体を、少しずつ解き解そうとしてくれる、そんな本です。

ただ間違ってほしくないのは…この本は、その悩みを直接的に解決しようとしてくれる本ではないということです。

結局のところ、悩みというのは自分が解決していかないといけないんです。

本が助けてくれるんじゃないんです。本に書いてあることを理解して、自分なりに取り込んで実践して、そこで初めて解決の糸口が見つかるのではないかと思うんです。

本書での佐々木先生の言葉は、表面上はとても暖かく、優しい言葉で綴られています。でもその奥には、しっかりとした厳しさも感じられます。

書かれている内容の文字っ面だけを眺めれば…読み手の心理状態によっては「それってただの綺麗ごとじゃないの!?」と感じ、読むのをやめたくなる方もいるかもしれません。

それでもどうか、一通り読み進めていただきたいと思います。読み終える頃にはきっと、いろいろな気づきが、必ず得られます。

今すぐには役に立てられずとも、長く育児をする上で、どこかで役に立つヒントがきっと得られます。

育児が簡単なわけないんですよね、難しいからみんな悩むんです。

私は読み終えたとき、「あぁ、悩んでいいんだな」と、なんだかそんな気持ちにさせられた本です。

〇終わりに:本の言いなりにならない

読書が好きな私ではありますが、その際は一つ心がけていることがあります。

それは「本の言いなりにならない」という事です。

正確に言えば、書かれている内容を、一度はきちんと自分の中に取り入れる作業が必要だと思っています。好きな著者の作品だからと言って、盲目的にそれを信じるという事はしたくないのです。

仮に、結果的に同じことをすることになったとしても、ただ盲目的にそうすることと、一度自分に取り入れてからすることでは、雲泥の差があると思っています。

ここでご紹介した2冊の中にも、「こういう時はこうした方がいい」という、いわゆるハウツー的なものも多く記載されています。(※特に「修身教授録」は、それが強烈です(笑))

でもどうか、簡単にそれに流されるのではなく…

一度自分なりにかみ砕いて、自分なりに吸収して、その後で自分としてはどうするのか…

そのプロセスを踏むことで自分が磨かれる、それこそが読書の醍醐味であると、私は思っています。

批評的な態度に感じられるかもしれませんが、私はそれが重要だと思っています。

批評というのは、決してあら捜しをすることではありません。長所は長所として、短所は短所として正しく評価する、そういう行為です。

こういう態度で読書に挑むと、いわゆる「浅い内容の本」では、それに耐えられなくなる気がします。

今回ご紹介した2冊は、そういった読み方にも十分耐えることができる、間違いなく骨太な本です。

…語り合おう、というよりは、一方的に語る感じになってしまいましたね(苦笑)

ともあれ、みなさんの読書ライフに幸あれ!(*^^*)

#好きな本について語り合おう
#メディアパル

・・・おわり


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また、私の日々思っていることや、好きなことなど、私がどんなやつなのか、どんな考えをもっているやつなのかが分かりやすい記事については、下の【ただのつぶやき】シリーズが、わかりやすいかもしれません。少しでも「パパ防災士:牛尾崇彦」個人に興味を持たれた方は、覗いていただけると嬉しいです!

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