知っておきたい心肺蘇生法シリーズ 第4回:焦らず「安全確認」
こんにちは!
トンガの大噴火や、阪神・淡路大震災から27年だったりで、バタバタアワアワしてしまい心肺蘇生シリーズが手につかなかった、おととい&昨日でしたが・・・今日から再開です!
(※もし、今回初めてこの記事を見られた方がおられましたら、どうかぜひこの心肺蘇生シリーズは、初回から通しで見ていただけると嬉しいです!)
今回も、記事の下の方に、掲示用JPGのデータと、印刷用PDFのデータも付けておきます!(内容は、本文のものと一緒です)園や公民館などで掲示する際は、ご使用いただけると幸いです(^^)それではスタート!
知っておきたい心肺蘇生法シリーズ
第4回:焦らず「安全確認」
〇軽視しないで! 自分のための「安全確認」!
今回からは、前回の第3回でご紹介したフローチャートの中での、具体的な行動について説明を加えていきたいと思います。まずは最初「①安全確認」からです。
私のこのコラムを見続けていただけてる人は、人を助けたいという気持ちに溢れている、素晴らしい方々ばかりだと思います。だからこそ言いたいことがあります。それは・・・「倒れている人を見つけても、いきなり近づかずに、必ず安全確認をしてから近づく!」という事です。人を助けるために、あなたが犠牲になる・・・そういうことは、あってはなりません!
倒れている人を発見するようなことに遭遇したら・・・私もあなたも、間違いなく一瞬動揺すると思います。視界にはその倒れている人しか入らず、周囲の状況が一瞬消え去るような感覚になるはずです。
一つ、考えさせられる事例をご紹介します。それは2013年10月に発生した、タレントの桜塚やっくんの交通事故死の事例です。当時、ショックを受けられた方も多かったのではないでしょうか?
人間、普通の精神状態ならば、高速道路の車線が危険なことぐらい分かっていると思います。でも、動揺している状況だと、このように安易に車線に出てしまったりしてしまう、これが人間の特徴なのです。倒れている人の周囲が安全だという保証はありません。車が通ったり、足元が悪かったり、ガスが充満していたり・・・いろいろな可能性があります。
助けに入る前には、必ず指差しをしながら、安全確認をお願いしますね!上下左右のみならず、前後にも気を払っていただきたいです。
〇反応の確認のポイントは、「応答的」かどうか
安全が確認出来たら、倒れている人に近寄り、「②反応はあるか?」を確認します。
ここで言う反応とは、「こちらからの呼びかけに対し、応答的に反応すること」を指します。例えば、こちらの呼びかけに対して、応答的に目を開けたり、声を出したり、身振りしたり・・・これらは「反応あり」と判断してよいでしょう。逆に、動きがあるとしても、それが痙攣のようなものであったり、こちらの呼びかけと無関係なものであれば「反応なし」です。そして、迷うような場合は・・・「反応なし」に準じて判断し、次の行動をとっていきます。迷い続ける暇はありません!
呼びかけのときは、倒れている人の傍らまで行って「大丈夫ですか?」と声をかけていきます。最初は小さく、だんだん大きく、だいたい3回ぐらいに分けて声掛けをするのが良いとされています。
また、声掛けと同時に、肩を叩くとなおよいです。この時も、軽く・・・だんだん強くできると理想的です。
肩を叩く際は、可能な限り両肩を同時に叩く方がよい(半身まひの可能性があるため)とされていますが、できれば自身の体は、倒れている人の真上に乗り出さずに、やや横に構えてください。というのは、倒れている人が突然飛び上がり、ケガするケースがあるからです。
なお、フローチャート上は、反応があれば「具合を尋ねる」としていますが、状況によっては119番通報をためらわないようにしてくださいね。そもそも、人が倒れること自体、尋常なことではありませんので・・・
ご覧いただきありがとうございました。次回もぜひ見てね!
文: 防災士
応急手当普及員 牛尾崇彦
・・・おわり
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