おとぎ話に出てきそうなアルベロベッロ
いつか行ってみたい街。
と言うより、本当は行ってたはずの街。
ベネチア発のクルーズに乗船したとき、ベネチアのアクアアルタの影響で、スケジュールが大幅に変更。
アルベロベッロへ行けなくなってしまいました
クルーズ自体は、航路変更でも、充分楽しかったけど、アルベロベッロを一番楽しみにしてたので、当時はちょっとショックでした😢
アルベロベッロを中心に南イタリアのプーリア州一帯に点在するトゥルッリ。
石を積んで、石灰を塗った壁。その上に、平らな石を積み重ねた円錐形の屋根を載せただけの家屋。
白い壁は、外気の熱を遮断し、室内を明るくするのに有効。
一部屋に屋根が一つ。その部屋がいくつか集まって、部屋の数だけ屋根を持ったトゥルッリになります。
トゥルッリはイタリア語で、「部屋一つ屋根一つ」を意味するトゥルッロの複数形。
語源はラテン語で「小さな塔」を意味するトゥルッラ。
部屋どうしの間仕切りはなく、通常はカーテンが仕切り代わり。
外壁と内壁の間に土や砂利が詰められた分厚い二重構造の壁。
屋根から落ちる雨水が、床下の貯水槽に集まるように、壁に設けられた雨水道。
降水量が少ない地方で、水を無駄にしない知恵。
構造は単純でも、よく考えて工夫されているトゥルッリ。
そのかわいらしい形で、今ではすっかり人気の観光地。
でも、この形になったの、もちろん観光客のためではありません。
「美しい樹」という意味のアルベロベッロに、トゥルッリが造られはじめたのは、16世紀半ばから。
当時、[漆喰で塗装された屋根のある部屋]が、家屋として課税の対象に。
重税に苦しんでいた住民たちは、徴税人が来ると急いで屋根外し。
「屋根がないから、これは家ではない」と主張するため、壊しやすい家にする必要があり、あんなユニークな形に。
行くはずだったのに行けなかったアルベロベッロ。
もしも今度行くチャンスがあったら、日帰りではなくアルベロベッロに宿泊したいなあ。
昼間の観光客で賑やかで明るいアルベロベッロもいいけど、人が少なくなる夕方からのアルベロベッロも見てみたい。
もしかしたら 街の素顔も垣間見れるかもしれない。
星もきっと綺麗ですよね✨
アルベロベッロのトゥルッリは、他にはない住居形態を残す集落として、1996年世界遺産に登録されてます。