見出し画像

あたたかな気持ちになりました

就活に挫折してからずっと、実家でオンラインゲーム三昧の日々を送っていた“俺”は、親に騙され、離島にある叔父さんから受け継いだ館に捨てられます。(とはいっても定期船はあるので、島を出ようと思えば出られます。)


俺は仕方なく強制的に自立した生活を送ることになりますが、お金もないため同居人を募ることになり、集まった仲間と共同生活を送ることになります。

癖のある同居人たちでしたが、主人公たちは共同生活を送る中でどんどん成長していきます。

島のおじいさん、おばあさんの温かさに触れ、人生を捨てていた若者が自分の人生をとりもどしていく姿に泣けてきました。また、何歳からでも人はやり直せると改めて思いいつの間にか主人公を応援していました。


著者の加納朋子さんは、ミステリでも「日常の謎」を書くことで有名ですが、本作品にも悲しいけれどあたたかな気持ちになる謎があります。


話ができすぎているなというところもありますが、あたたかな読後でした。最近、忙しくて疲れていましたが明日を信じる明るい気持ちになりました。




いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集