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世界秩序の変化に対処するための原則 なぜ国家は興亡するのか (日本経済新聞出版)レイ・ダリオ著|読んでみたレビュー

最近涼しくなったらめっちゃ眠いのよ(๑•́‧̫•̀๑)ってことで、基本的には本はベッドに置いているiPad Miniで読んでいるのだけれども、半分寝ながら読んでて、めっちゃ時間かかった挙句読了してません。
まあでも結構前に書き始めたから今読んだとこまでであげちゃう。

宇佐兎三でございます。

今回の本は、1000億以上を運用するヘッジファンドを創業したレイ・ダリオの「世界秩序の変化に対処するための原則 なぜ国家は興亡するのか」なんだけれども。

ちなみに、この本を読むかもわからないけれども、概要が知りたい方はダリオ氏本人のYoutubeチャンネルで日本語版のアニメ解説もあるのでこちらをとりあえず見るのをめちゃくちゃオススメしたい。

30分にまとまっていてものすごくわかりやすいので。
ちなみに本はこれを実例を交えてめちゃくちゃ細かく説明したものなんだけど、抽象化した概要はこれさえみておけばいいレベル。

ちなみにこれを見た感想は、そりゃ日本経済伸び悩むわ。

本を読むより本質的なところだけを抽象化されてて、めっちゃ理解してしまった。
それについてはのちほど説明したいと思う。

動画の概要

基本的には本は読まないまでも動画は見て欲しいなって思う。
マジで大事だから。

より個人間に近い商取引の積み重ねで経済というのは回るのだけれども、その中で現金と似たような性質のクレジットなのだけれども。現金以上にクレジットでの取引が多く、クレジットの分だけ経済は膨らむが支払いの段階になると、経済はしぼむ。ただ、クレジットを使った方が早く経済は成長するよねってっていうのが基本的な話。

で、さらにいうと、国の繁栄というのは、だんだんと法や教育を含む整備がされてイケイケの時はいいがそうでなくなったとき、最後の方になる政府が国債を発行してばらまくことにより、その国債のクレジット残高(借金残高)が膨らんでそれがバブルとなる。
そしてそのバブル段階では、ばらまいてなおもたざるものはカツカツの生活をしているので資産はそれほど伸びないが、元から持っている者の資産はより増えるので格差が増える。

そこからもし借金によるレバレッジをしなかった場合の通常の状態まで戻すための上げまでにかかる時間は約10年かかる。この期間は「失われた10年」と呼ばれる。

そしてそれはアメリカ以前の全ての帝国において起こっている。
帝国というには水準が低いかもしれないけれども、それでもバブル期には世界のどこでも日本人がいて、ニューヨークのビルなんかも日本人が買ってたという話があるけれども、バブルとその終焉とも同じ話。
さらにいうと、なぜ30年かかってもデフレなのかもこれで説明がついてしまうではないかと。

日本の場合

財務省ではPB(プライマリーバランス)の黒字化を来年までにするというのを目標にずっと緊縮財政をしているわけだけれども。ダリオ氏がいうように国債発行により経済的を回すことができるという話ならば、日本はたぶんずっと逆の方向にいっているよね。(宇佐兎三も深く理解してるわけじゃないから以下の考察間違ってたらゴメンだ)
その理由として、利払いで首が回らなくなるなんて話らしいけれども、実際のところGDP比はたいしたことない説ある。

英国と大きく異なる日本の財政状況|第一生命経済研究所

その比率は低下してなお半分以上は日銀が持っている。

ちなみに、発行済み国債の残高は今年の年末で1100兆程度。

普通国債残高の累増|財務省

で、現状では9兆程度の日本国債の利払いがあるらしいんだけれども、日本には借りてるお金もあれば、貸してるお金もある。

国の利払い費、金利1%上昇で8.7兆円上振れ 財務省試算|日本経済新聞

政府や日銀が持つ預金や債券などの外貨建て資産が膨らんでいる。2024年3月末時点の総額は1兆2906億ドル(およそ195兆円)と前年同月末から2.7%増えた。年度末時点での増加は3年ぶりで、債券の運用収益が全体を押し上げた。円買い・ドル売りの為替介入の原資を底上げしたともいえる。

外貨準備、米国債利息で増加 2.7%増の195兆円(2024年4月6日)|日本経済新聞

現在の利払いが9.6兆円で、米国債の利息がめっちゃ単純に195兆の2.7%って5.265兆なので、どのタイミングで買ったかによって利息はかわってくるだろうし、そんな単純な話じゃないだろけど、米国債の利回り5%になったら日本国債の利払い相殺できそうな。(日本の金利低すぎ問題だけど)

米国債10年利回りチャート|SBI証券

とはいえ、社会保障費が逼迫しているから他に回せないなんて話もあるけどねー。

日本で「緊縮」財政が続くわけ|Yahooニュース

バブル期の謎のハコモノみたいなのを無駄につくるのは良くないにしても公共事業みたいのはどんどん縮小して、不況ならむしろ公務員の採用も絞るみたいな若者に割りを食わせるような政策ばっかりしてて、

あれ?もしかして日本人の人口減らそうとしてる?

レベルな部分は多々あるんだよね。この数年は人手不足だと言っているものの、少子化対策なんて口だけでは言っているけど実際にやっているのは、実際には若い方から経済的に殺していくような少子化促進しかしてない気がしてて。それにもかかわらず移民受け入れってなんでなの?

あんまり政治批判とかもしたくないけど、この辺りはマジで意味不明なんだよね。

海外の方がリーマンショックにしろなんにしろさっさと回復したから、気づいて海外に投資した人だけが労働収入に関係なく儲かってて結果的に格差は開いちゃってるよね。とはいえ世間は不景気で本業自体は不安しかないから、そういう人たちも儲かったから使おう!っていうよりは、倹約してもっと溜め込んで資産を膨らまそうってかんじだし。
それは企業も同じで、内部留保がたまっているという話がコロナ前にはよくきいた。

税金の範囲内で経済を回した場合はレベレッジなしの文字通りのゼロサムゲームになるので、結局のところ経済の拡大そのものは順当にしかしないことになる。(それどころかこの30年は順当にすらしてないのは儲かっても不安すぎてそういう人も貯め込む方向だからだったりするのかな?)

ダリオ氏の表でいうところの衰退国家の成れの果てならば仕方ないのかもしれないのと、日本円を延命するにはマクロとしては合っていたかもしれない気もするんだ。インフレをガンガンやって日本円の価値をどんどん下げることは通貨の寿命を縮めることだから。
でもミクロから見たら、それによって起きた結果はたまったもんじゃないけど。

総裁が変わってそのあたり変わるのか?変わらないのか?は注視したいところ。

とはいえ、

経済的成功も社会的成功も、ひいては経済の拡大も幸せとはまた別問題だと思うよね。この記事を読んでいる年齢層にもよると思うんだけれども、たとえ不景気になった時代以降に生まれた世代であっても、めちゃくちゃモノが足りない生活していたかと尋ねられればおそらくそんなことない気がしていて。

前に「世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた」のシリーズで、経済的には最貧国に行っていたりするんだけど、食うに困ってるのであればそれは幸せじゃないかもしれないけれど、家があって食えてたらそんなに不幸じゃないんじゃないかって思ってて。

なんとなくぼんやり思ってたことが、「アルプスの少女ハイジ」みたいな生活は不幸なのか?みたいなところで。あのアニメをきっちりみたことないんだけどいかにもお嬢様みたいなクララが突然山小屋に連れてかれたらそれは不幸かもしれないんだけれども。(「クララが立った」ってくだりは知ってるけど、どういう経緯でクララがあそこにいるのか知らない)

貨幣経済や資本主義の産物である機械やコンテンツが大好きなのと、それを全否定するものでなければ生活水準の不可逆性はあると思っていて、それが無い生活をしろと言われればそれは不幸で仕方ないと思う、それは確かなんだよね。
とはいえ、ドラマや映画で見るような大豪邸とかお城とか国問わず素敵だなぁととは思うんだけど、ああいうところに住んでないことに対して自分は不幸だとは思わないんだよね。
なぜなら、そういうところで生活してたことがないから。
ロサンゼルズに住んでいるお金持ちの設定のキャラクターがプールがあって吹き抜けまでガラス張りの家に住んでててガレージの中にポルシェが停まってたってうらやましいとすらあんまり思わない。確かにちょっといいなと思うけど。

宇佐兎三の場合は、平和で、スーパーで売ってる食べたいものくらいは買えて、35平米以上の高速インターネットを引ける家でイマドキの水回りとエアコンを使いたいだけ使えて、月数千円のサブスクが払えて、定期的にiPhoneやPCを買い換えるくらいのお金があれば良くて。

それすら贅沢だろと言われるかもしれないが、日本では割と普通だと思うし、そこまでは頑張った。今の生活に足りないのは近所の本屋でそれは立地の良いところで次は条件の合うところを探さなきゃいけないが、まだ来ない車が納車されたら解決するかもしれないししないかもしれないし。

それ以上の資産はあればオプション(選択肢)はふえるかもしれないけれど、オプションがないからといって不幸かと尋ねられればそうでもないんだよね。

隣の芝問題があって、お金持ち地区に変に住むとお隣の生活水準ともろに比べちゃってツライなんて話が投資の本でもてくるんだけれども、幸い今の家に関して言えば近所は若くて親世代、普段顔を会わせるのは祖父母世代だったりするせいか比較対象だなんてお互い微塵も思ってないし、相手も孫みたいな歳のヤツの生活をいちいち自分と比較なんかしないだろうしそれよりも騒音を出したり家をゴミ屋敷化させないで、お行儀よくさえしてればそれで良いと思われてると思う。

さらにいうと、テレビを見なくなって久しく、Youtubeも広告を表示させないことにお金を払うことで自分のクリックやタップなしに無用の広告を一方的に見せられなくなってきてて、無意識の比較すらしなくなってきてる気がする。

他人と比べずに質素に生きようって思っちゃってるあたりが衰退期的アイデアと言われればそうなのかもしれないけれど。

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うさうさん🐰宇佐兎三
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