読書記録㉕「人間失格」「桜桃」

太宰治著
人間失格/桜桃

入院中のお供にこれをチョイスするのもどうかと思うが好きな作品なので仕方ない。

太宰の人生をなぞるかのような2作品。
人間失格はたびたび読み返したくなる不思議な魅力がある。
自分にも同じような自意識の覚えがあるからだろうか。
人間というものの恐ろしさに共感し、人間失格となった主人公を肯定してしまう。

桜桃もまた、なんとも言えない人生の苦味を感じる作品だ。
他者の人生を覗くのはおもしろい。小説の魅力はこういうところにあると感じる。

これをきっかけに、太宰作品を少しずつ読み返していきたい。

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