子育て 当たり前が分からなくなったとき
夕方、お迎えに行くと口の周りに白い粉を着けている息子がよくいる。
「白いの着いてるよ」
って、それが何か分からなかった。
この前、家で牛乳を出した。
飲み終えた息子の口周りに、白い粉が現れた。
「白いの着いてるよ。牛乳が」
牛乳か。
やっと白い粉の正体を解り、私がどれだけ牛乳を与えていなかったのかも知った。
「牛乳、これから買っとくよ。」
当たり前だったことが、いつの間にか分からなくなる。記憶から消える。生きていたらよくある話。
たかが牛乳、されど口の汚れ。
それでも、息子とのエピソードは覚えておきたいし、直ぐに解る母でありたい。
そう思った出来事だった。