スイマーよ!!
水泳の習慣がついた。
以前の記事でも触れたが、私は今年の3月末で前職を辞め現在束の間のモラトリアムを過ごしている。腰を据えてやりたい事(インドア趣味メイン)をこなしつつ、次職に向けての就活の一環でペーパードライバー講習に通い運転技能を取り戻したりなど徐々に人生においての自分という駒を前に進めている。つもり。
じゃあ一日を通して、やるべきタスクを終日こなせているかというと答えは否で。寝起きでグダグダしている間に午前が過ぎ、聴けてなかったラジオを消化していたら夕方になり、野球中継からのアイドル番組をハシゴして観ていたらいつの間にか一日が終わっている、なんて日もザラにある。
そして、生きていればお腹は減る。労働市場から一瞬の間解放されても空腹からは解放されない。家にいる。あまり動かない。生きるために食物を食らう。太る。これは非常に良くないと気付いたのがいまより1か月前、4月の第2週だったろうか。
太る、という現象を回避するにはどうしたらいいだろうか。答えは明瞭で、「摂取カロリーを消費カロリーが上回ればいい」それだけである。じゃあ何をすればいいだろうか。運動をすればいい。簡単な話だ。
それに当たり何を選択しよう、となった時に筋トレランニング一通り挫折経験アリ見本的文化部オタクの私に残っていたものが冒頭の一節、水泳だった。実は小学校~中学校の9年間において水泳経験者であり、部活にも所属していた過去がある。加えて中学時代に地区大会3位入賞(4人中)(表彰台なので賞状ゲット)という輝かしい戦績を残した実力がある。
そもそも弊アカウントで「music swimmer」などと名乗っておきながらここ数年レベルで一切泳いでいなかった、というのはどういう了見か。
幸いにも、私の自宅から徒歩15分程度で行けるところにプール併設のスポーツセンターがある。手軽に行ける距離だ。
そんなことを思いながら向かったのが4月13日。
結果は上々で、1200mほどの距離を泳ぎ無事に帰ってきた。久しぶりにがっつりと泳いだこともあり、多少の筋肉痛はあるがどこか心地いい痛み。これは続けられると確信した。
実は、同様の流れを絶賛コロナ禍だった2020年にも行っていた。その際は最初からペース配分も考えず飛ばしたのもあってか、800m程度泳いだところでギブアップした。直後の身体は鉛のように重く、全く動けずバスを使ってなんとか帰路についた。以降も全身を襲う筋肉痛が数日続き、ちょっとしたトラウマになってしまった。これを機に4年ほど水泳から離れていた経緯がある。
ただ、その時はコロナとは別件でメンタルを崩しておりとある病気に罹患していた。その中で無理やり身体を動かしたのが原因だったのかもしれない。
実際に4年後のいまの自分は当時と違いびっくりするほど身体が動く。やはり健全な精神は健全な肉体に宿る、ということなのだろう。寛解万歳。
プール通いがはじまり、一か月と少しが過ぎた。
現在私はX(旧Twitter)にて遊泳の記録を公開アカウントに残しておき「こいつサボってるな」の恥を可視化させることによって意識的にフェードアウト回避する、という戦法を取っている。
せっかくなのでこれまでの成果でも見ていってほしい。
徐々に身体が慣れていき、1500~2000mは安定して泳げるようになった。
このくらいの距離で安定しているのは理由がある。それは、私の行っている場所が「1時間以上滞在すると追加料金が掛かる」システムだからである。1時間毎の利用にて300円で、これは比較的安価に感じるが2時間で600円はやや割高である(個人の感性です)。そしてどうやら回数券は昨今の値上げで廃止されてしまったようだ。すべて円安が悪い。
なので「いかに1時間以内で着替え準備諸々込みでどれだけの距離を泳げるか」というゲームが毎回開催されることとなる。そのため手間を稼ぐ目的で、自宅からの往路では既に水泳パンツを履いているという小学生の夏休みのような絵面が繰り広げられている。
そして自分の限界は恐らく1時間(正味遊泳に割けるのは50分)2km位なのかなと思う。ここからなかなか伸びない。
周期的には、概ね週2~3ペースを継続している(書くからにはもっと行け?ごめん)。
上記の通り、GW付近に完全に止まっていたのは理由がある。混むのだ。
今の世は便利なもので、公式SNSなるものから逐一その日の込み具合を発信してくれる。私が行っているところはオーソドックスな25mプールでMAX90人収容できる見込みなのだが、4月下旬~5月上旬の時期は平気で75人利用中、とかになっていた。流石に、75/90人も入っているプールでバシャバシャと泳ぐ気にはなれない。
土日も同様、ほぼ混んでいるので私が行く時間帯は必然的に平日になる。狙い所は早朝or夕方に差し掛かる少し前の時間帯。運が良ければほぼ貸し切りに近い状態での遊泳に集中することができる。
逆にそれ以外の時間にかち合ってしまうと謎の水中エアロビ教室やキッズ向けスイミング教室、仕事終わりのガチ泳ぎ勢とバッティングし、やや腹の出たアラサーが孤独に立ち尽くす。
また上記に書いたように、1時間で着脱衣含めすべてを完了しなければならない。そのために先述した「事前に水着着る」のように時間を削る必要があるわけだが、遊泳後について。髪を乾かす時間だ。
コロナ禍以前は備え付けのドライヤーが存在したようだが、現在は入用であれば持参すること、というルールになっているらしい。
結果、ヘアケア意識が低くかつ時間を節約したい私は「遊泳後ざっと髪の水分を拭きそのままタオルを巻いた状態で帰路に着く」「で自宅着いたら入浴し改めて乾かす」という戦法を取った。
そのため、現在横浜某所にて平日の真昼間にビッグダディリスペクトファッションのアラサーが街を徘徊している画が出来上がる。どう見ても不審者だが見かけても決して通報しないで欲しい。たまにプール備え付けの自販機でアイスとか買っているが決して人に害は与えない生き物である。
ん?アイス?と引っかかった方もいるかもしれない。前述の通り、元々のわたしの水泳による目的は健康・痩身である。しかし不思議なことであるが"運動するとお腹が空く"のだ。これは盲点だった。家にいる時と比べて甘いものも欲しくなる。
そしていざ体重計に乗ってみるのだが、「びっくりするくらい現状維持」である。結果泳いだ分だけカロリーを必要としそれに煩悩のまま従ってしまうため、スタート地点と大して差はない。
まあ、ずっと家にいることで更にブクブクと太ったり運動不足になってしまう点からは回避できているためプラスではあるのだろう。ここで開始前より太った、とか言うのであればネタになったのだがそうでもない辺りがいまいちエピソードトークとして弱い。
ちなみに、市民プールには色んな客層がいる。
このレーンは往路のみ、など固定ルールがあるのだが、自分の泳ぎやすいように平気で他者へルール外の行為を求めるおじ。
明らかに場がパンパンなのに自由形以外でまったり泳ぎ後続を完全に詰まらせるおじ。
水に入っていようとも5m範囲に近づくと加齢臭を漂わせるおじ。
(おじばっかりじゃねぇか)
もしネタになるような面白エピソードが今後溜まったらまた改めて水泳日記を書くかも知れない。
とりあえず、泳ぐことの楽しみを見出した現在地。
しばらく水泳は続けていこうと思う。
それでは、また次の記事で。
余談。
内容的に本文中へ差し込めなかったのだけど、水泳繋がりで思い出した案件をここで。
小学生の頃の話で、おそらく似たような経験をした方もいるかと思うんですが、
プール授業の時に初級・上級コースの2つにクラスが分かれるシステムで、普通に4種目何百メートル泳げても「裸眼にて水の中で目を開けられる」がどうしてもできなかったために初級クラスのみんなで水遊びにずっと幽閉されてたんだけどあれ絶対おかしかったよね?塩素まみれの水に裸眼をさらすことを必修項目にしてるの虐待では?あれ今は流石に無くなっとるよね??
そもそもゴーグル付ける云々も謎に許可制とかだった記憶がある。シャーペン持ち込み禁止とかと同じ理論なのか。
たしか親経由で「わいそもそも視力も弱いし目傷めるからやめてくれや」言ってもらった結果免除されたような記憶。
だからなんやねんの話ですが未だにこれ納得してないので誰かに共感してもらいたかっただけです。以上~
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