まえばしBOOK FES！！！①
あー、行ってよかった。久しぶりに、心から楽しいと思った。
昨日と今日、前橋市の中央通り商店街で開催されている、「前橋BOOK FES」というイベントに参加してきました。全国から、家で眠っている本を集めて、新しい読み手との縁をつなぐ「本のやり取り」をメインにしたイベント。トークショーなど、本に関連するイベントも同時に開催されています。イベント自体は明日まで開催。詳細は以下に。
前回の開催は、2022年。コロナの流行（というかそれによるイベントの規制）がようやく落ち着いてきた頃だったのだろう。私がイベントの存在を知ったのは、イベントが終了した後だった。
自分自身、新潟で「えんがわbooks」という名前で、本の交換会を不定期で開催しているということもあり、それが街ぐるみで行われていることに驚いた。しかも、それが自分の出身高校の最寄りの商店街で行われているとは…。「わー、行きたかった！いつか行かねば！」と思っていた。
そして、9月に用事があって群馬に帰省した際に、高崎駅のくまざわ書店で購入した『散歩の達人 前橋＆高崎』に広告が載っており、今年2回目の開催が決まったことを知った。「これは行きたい！」と思った。
にもかかわらず、正直、行くかどうか直前まで迷っていた。今月の前半、自分にとってしんどい出来事が続き、夜もなかなか眠れない日が多く、体調があんまりよくなかったのだ。でも、同時に、「いつか本屋をやりたい」という気持ちも日に日に増していて、本に関わるイベントだから、「これは行かねば！」という気持ちも強かった。
「来てよかったなぁ」と、じぶんが思うこと。
「来てよかったなぁ」と、みんなが思うこと。
糸井重里さん
これは、ボランティアスタッフに向けて、糸井重里さんから送られたメッセージの中に書かれていた言葉だ。行くのをやめようかと思っていたのだが、この言葉を見て、「いや、後悔しないように、行ってみよう」と思った。
結果、行って本当に正解だった。人の縁にも、本の縁にも恵まれた。
昨日は、設営のボランティアスタッフとしての参加だった。思ったよりも早く着いてしまったのだが、ぽつぽつと他のボランティアの方も集まってきて、「どこから来たんですか？」など話をした。名前も、素性も、所属も明かさず、話をできるのがなんだか心地よい。
なんとなく、隣に座った方が、「初めて会う人じゃないな」と思った。でも、どこで会ったのかが思い出せない。なんでだろう。そう思いながら、作業開始の時間になった。
前日のスタッフは、主に、全国から届いた段ボールを開け、本を並べていく作業を担当した。段ボールを開けるときのワクワク感。「どんな本が入っているんだろう」って、なんだかプレゼントを開けるような気持ちだった。本のラインナップを見ると、その人がどんな本が好きなのかなんとなくわかる。送ってくれた人の住んでいる場所も、北から南まで全国各地さまざまだ。そんな人たちに想いをはせながら、ときどき「わーー！この本好きなんです！！」と興奮して声を上げながら、本を並べていく作業は、とてもとても楽しかった。
それにしても、すごい本の数…。
作業しながら、さっきの方の名前を聞いた。いや、やっぱ初めて聞く名前じゃないな…。聞くと、なんと、自分が高校のとき所属していた部活の、3代上の部長さんだった（Iさん）。高校で在籍していた時期は被っていないけれど、先輩たちからよく名前を聞いていたし、定期演奏会でOGとしてスタッフをしてくださっていたから、見覚えがあったのだ。
お昼を食べながら、当時の部活のこと、メンバーのことを話していると、「私、その子と友だちです（笑）」という人がいた。なんと、その人も同じ高校の卒業生で、2つ上の先輩だった（Aさん）。すごい、そんなに同じ高校の卒業生の方と出会えると思っていなかった。なんと、本屋を開こうとしているそう。自身の作っているアクセサリーと、本のお店をつくるべく準備中なんだそう。まじか！！
Iさんは休職中で、Aさんは一度勤めた会社を辞めたと話していた。私の高校のときの同期は、堅い職業に就いてどんどんキャリアを積み上げていく感じ？（先輩たちは”バリキャリ勢”と呼んでいたけれど）が多い印象だったけれど、なんて言ったらいいのかな、自分の声を聞きながら、自分のやりたいこと・好きなことをしようとしている人もいるのだと、元気をもらえた。（どうやら、私の出身校の卒業生は、バリキャリ勢と独自路線で二極化していくらしい。笑）
『本屋』や『場づくり』を実践しようとしているAさんと、『編集・企画』に取り組んでいるIさん。どちらも私の興味のあるキーワードで、自分が進んでいきたい方向の、その道の先を行っている。うわぁ、なんというご縁…。私はまだまだだけど、お2人からこれからいろんなことを学んでいきたいなと思いました。実践している先輩方がいるのは、何よりの希望。
Iさんの、「うまく生きてたまるかよ！」という言葉がとても印象に残っている、いいなぁ。話を聞きながら、葛藤しながら自分の生きる道を模索している人たちは、とてもかっこいいと思った。
重労働ではあったものの、楽しく作業できたため、あっという間に一日が過ぎていった。最後に、糸井重里さんからの激励の言葉をいただき、みんなで集合写真を撮って、1日目は終了。初対面だったボランティアのみなさんとも、すっかり仲良くなりました😊素敵な出会いに感謝です。
当日のことも書こうと思ったけれど、長くなりそうなので今日はこのあたりで。
イベントは明日も開催しています！（って、日付変わったから、今日か！）いい本がたくさん集まっているので、お近くの方はぜひぜひ遊びに行ってみてください！素敵な本との出会いがありますように🍀