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まえばしBOOK FES!!!②

 書こうと思っていたのに、だいぶ日が経ってしまいました(汗)事務局からボランティアスタッフへ、アンケートの回答依頼が届きまして。そちらに回答しながら、当日のことを思い出したのでここで投稿。

 以前の投稿では、前日の設営に参加したときの様子を書きました。(その投稿は以下のリンクを参照ください。)

 気がついたら1か月以上も前なんですね。時の流れが恐ろしい…。
 
 設営では、同じ高校の素敵な先輩方にお会いしました。このときも、「なんか、会うの初めてじゃない気がする…。」って感じがしたんです。そしてもう一人、「あれ、この人、どこかで見たことある気がする…。」そう思う人がいました。


 当日は、ボランティアスタッフではなかったので、参加者として、会場を回ることにしました。「本のやり取り」は、前日、設営のお手伝いをさせていただいた、全国からいろんな人が本を提供していただいたコーナーだけでなく、出展者さんが自分で持ってきた本を直接渡すというコーナーもありました。その中で、なんだか見覚えのある人が…。でも、やっぱり、すぐにはどこで会ったのか思い出せない…。

 そう思っていると、向こうも何かに気がついてくれたらしく、「あら!」と声をかけてくれました。えーーっと…。
「すみません、普段、何をされている方ですか…?」と聞くと、
「あれです、私、図書館の先生です!」と返ってきた。
あ…、ああ!思い出した。高校の、図書館の先生だった。いや、でも、私、そんなに図書館行ってたっけ…?自分では、高校時代はほとんど本を読んでいないと思っていたのだ。なのに、どうして、覚えてくれているんだろう。
「よく、課題の新書とか、英語の多読とか借りに来てくれていたよね。」
そっか、言われてみれば、そうだ。小説とかは読めなくて、新書とか英語の本ばかりだったけど、確かに、図書館には足を運んでいた気がする。

 思い返せば、勉強と部活で忙しくて、本はほとんど読めなかったけど、「こんな本があるんだな~」って眺めるのは好きだったし、図書室の入り口にある季節ごとのおすすめの本のコーナーを眺めるのも好きだった。(それで見て、読みたいな~と思っていた、小川糸さんの『ライオンのおやつ』は、大学に入ってから友だちに借りて読んだ。)本がある空間そのものがなんだか好きだったのかもしれないし、そういえば、大好きだったクラスメイトも、よく本を読む子だった。いわば、私にとって、本は”憧れ”だったのだと思う。

 大学生になって、本が好きになり、今は本に囲まれて生活をしているし、読めるとき読めないときはあるにせよ、高校生のときに比べて、はるかに読書量は増えている。小説もよく読むようになった。そうなった原点は、本をあまり読んでいなかった高校時代にもあったのだなぁ…と気づかされた。

司書さんの作っていたコーナー
高校生がつくった手作りのしおりが並んでいる

 群馬に帰ってきたら、寄りたい場所がある。それが、高校時代によく来ていた、商店街の入り口にあるお団子屋さんだ。前日の準備のときは、いつもの店番のおじちゃんがいなくて心配していたけれど、当日立ち寄ってみると、いらっしゃった。ああ、よかった。
 「久しぶりだね。元気にしてた?」と、おじちゃんに声をかけてもらった。覚えていてくれることが嬉しい。高校生の頃は、こっそりおまけをくれたりしてたっけ。「頑張ってね」という言葉をもらい、その後、近くの自習室のようなスペースで勉強に励んでいた記憶。懐かしいなぁ。
 イベントということもあり、お団子はほとんど売り切れていた。醤油をかけた団子に海苔を巻いた、磯部団子が残っていたので購入。お昼を食べていなかったのでちょうど良かった。

「だんごの美好」さんはいろんな種類のお団子が売っていて面白いです。
「初恋だんご」なる、レモンが入った甘酸っぱい餡の団子も!笑

 実は、おじちゃんは、新潟の小出という町の出身なのだ。「春からも、新潟に残って仕事をしようかなと思っています。」と伝えると、「そうかぁ。『新潟ブルース』って知ってる?新潟ブルース歌えないと、新潟県民としては認めないぞ~。」と笑っていた。そっか、新潟ブルース聴かなきゃなぁ。
 自分が今住んでいる町でも、大好きだったお店がどんどん閉店してなくなってしまっている。普段から通っているお店が、営業し続けてくれることがどんなに尊いことかと思う。ありがとうございます。また来ます。次に来るときは、新潟ブルースを歌えるようになっておかねば(笑)


 高校時代を近隣の高校で過ごしていたけれど、シャッター街だった商店街に、こんなにたくさん新しいお店が入って、古くてよいお店と新しいお店が混在した、素敵で面白い街になるなんて思っていなかった。そして、高校時代、ほとんど本を読まなかった私が、前橋で本のイベントのお手伝いをすることになるなんて思ってもみなかった。
 なんだか、「どうしてそうなっちゃうんだろう…」と、自分の好きじゃない方向に世の中がどんどん変わってしまっているような気がする中で、「想像もしなかったわくわくするできごとも起こるんだな。素敵な世界をつくっていくこともできるんだな。」と感じて、大きな希望をもらえました。


 当日は、今はもう閉店してしまった、大好きだった古本屋さんにおすすめされていた「前橋文学館(萩原朔太郎記念館)」に足を運んだり、友人も出演していた「朔太郎音楽祭」というマンドリンの演奏のイベントを聴きに行ったりもしました。やー、その話、古本屋さんともしたかったなぁ。朔太郎音楽祭がまえばしBOOK FESと同じ日に開催されるとも知らずに行ったので、なんだか、その古本屋さんにみちびかれたような日でもありました。ありがとうございました。「どこかで演奏聴いてくれてたらいいな。こんな本があるのかって楽しんでくれてたらいいな。」って思っていましたよ~。


 「まえばしBOOK FES」ぜひまた開催してほしいです。もしまた開催されるなら、スタッフとしても参加者としても、ぜひぜひ参加したいです!たくさんの素敵な人や本との出会いをありがとうございました。

 前橋の街も、またゆっくり遊びに来たいです。そんな日を楽しみに。


(p.s.「#想像していなかった未来」に投稿しようと思っていたのに間に合わなかったぜ…。最近、若干間に合わないことが多くて(汗)〆切意識して生活しないとなぁ…と思う今日この頃です。)


 

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