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気持ちを乗せてチェロを弾く

今さらですが、音楽は思いを表現する手段(ツール)であることを改めて感じています。プロもアマチュアも関係なく、音楽に気持ちを乗せて思いを伝えて、それが伝わるとうれしい。

これまでずっとオケやアンサンブルでチェロを弾いてきて、集団芸で表現したり思いを乗せることをやってきたつもりです。今でもみんなで曲を練習し、形にして、お客さんに届けるまでの過程が大好きです。
そこに個人レッスンが加わることになり、ここ1年は一人でチェロの曲を弾く時間が格段に増えました。
レッスンではバッハの無伴奏をみてもらい、基礎や技術がままならないのでエチュードもやっていて、とにかくちゃんと弾けるようにしよう、教わったこと指摘されたことをクリアしていこう、という気持ちが大きくなっていたかなと思います。

でも最近、ふとした瞬間に
「私一人で弾いているんだから、もっと自分がやりたいように、イメージや気持ちを伝える演奏したらいいじゃないか」
と何かが降りてきました🙂

レッスンの時に私が弾き終わったあと
「ちゃんとしてるね」
と言われることが何度かありました。
褒められたのかなとその時は思っていましたが、今思うとそれはとりあえず譜面通り弾けたね、という意味だったのかな。音を並べただけで。
思い返せばアルマンドやサラバンドは取り組みやすい曲だったこともあり、気持ちを込めて弾けた時があったと思います。その時に
「うん、うまいね。いいよ。」
と先に進ませてもらっていたような気がします。
なお技術的に苦労したクーラントはそれどころじゃなくて、もはやトラウマですが(笑)

私は「一人で弾く」ということに慣れていなさすぎて、気持ちを乗せることに躊躇というか恥ずかしいというか、どこかブレーキをかけていたんだと思います。そして一人だとごまかしが効かないことが怖くて、さらにびびっていたのだと。
それが少しずつ吹っ切れていくきざしなのかな。

今抱えている譜読み達。過去最強の布陣です。
あっという間に楽しい時期は過ぎ去り、焦りというか絶望に。発表会まで3ヶ月。社会人の3ヶ月なんて一瞬で過ぎますよね。
音は外しまくるし、跳躍のシフティングで当たる打率は1割以下、テンポも不安定。そもそも指番号が決めきれない(ここは先生に聞くけど)。
気持ちを乗せるには技術が必要なのでそこは練習しかないです。無限に練習できる時間と場所が欲しい😭
でも技術が不完全でも来週のレッスンは気持ち優先で行こうと思ってます。
もう大人で好きで楽器を弾いているんですもの。私の音楽を聞いてください!みたいな(笑)
もはやただの開き直りですが、今はそんな心持ちで練習しています。

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