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夏休みの宿題の思い出 その1
私の母は完璧な理系人間。
私の父も完璧は理系人間。
どうやって、生まれたのか知らないけど、私は理系分野の科目がさっぱりだ。でも、父も母も苦手な文系の科目が大好きで得意だった。
算数の時点で、わけわかめだこのやろう! だった。分数の割り算がどうして分母と分子をひっくり返してかけ算すると答えになるのか、今になっても分からない。
さて、夏休みには自由研究という宿題がある。
工作でもいいけど、ちょっとした一日でできるようなものは、母が許さなかったため、なんだかんだひねくり出して、研究的な課題を取り組むことが多かった。工作だったら、少なくとも夏休みの半分はかかるくらいの大作じゃないと、先生じゃなくて、母の許可がおりなかった。
研究だと、まず、序文(研究の動機)があって、予想があって、何回かの実験があって、導き出せる予想と結果の反証があって、それからまとめ(結論)。研究を通して得たもの。
小学生の自由研究の課題を、そんなご丁寧にする必要がどこにあるのか未だに謎だが、母は完璧主義なので、こういうまとめを好み、私にやるように言った。
私はもちろんやりなれないし、分からないし、母はダメたダメだというのは好きでも、的確な指導は好きじゃない。ていうか、しない。
「これの何がダメなの?」
「自分で考えなさい」
の繰り返し。
夏休みの自由研究なんて、大嫌いだ。
わけが分からない。やり方が分からない。
でも、私は真面目で、頑張り屋だったので、なんとか毎年課題を「作って」乗り越えていた。
えらかった!
蟻の研究とか、朝顔の研究とか、きゅうりを育てたよとか、そういうものに流されることはなく(許されず)、細かく切った野菜を空気銃(子供用の学校教材)で飛ばし、どの野菜が一番遠くまで飛ぶか、もくもくと一人で計測し、わけの分からんレポートを仕上げた。
楽しくはなかった。
夏休みの自由研究なんて、頭の痛い思い出しかない。今も変な伝統みたいに小学生、中学生たちがやっていると聞くと、頑張るのだ、9年の我慢、辛抱だ。と強く強く思う。
母の完璧主義については、今大人になっても、小学生の夏休みの宿題に求めるレベルじゃないと、真剣に思う。
母の言う通りできていたら、それは小学生離れしたすごいレポートができただろう。でもそれは、上手な指導ができてこそ、あってこそ。だって、右も左も分からない小学生だし。
私は一日でできちゃう工作だって、夏休みの課題でも別にいいと思う。
母は自分のプライドとか、面目とか、そういうものを意識していたのか。自分の子供だから、すぐに自分の意図を理解し、その通りにできるとか思っていたのか。
聞いたことがないから分からないけど、自由研究だって、楽しい方がいいに決まっている。
夏休みの課題なんだから、本当に楽しいと思って行った方が得だと思う。
探求心だって、その方が生まれるだろう。
小学生、中学生のみなさん(の親御さん)、気は長く。夏休みは楽しく。完璧なんて、誰も求めちゃいない。完璧なものは、賞を取りたい野望のある方(親御さんじゃなくて、本人)に丸投げしちゃいましょう。
それより、やりたいことを、やってみたいことを工作したり、研究して、時々、研究結果をまとめるのを親御さんに手伝ってもらう方がよほど、親子関係も安泰であると私は思う。
夏休みは親子のバトル期間ではないはず。
【今日の英作文】
「エアコンの温度を1℃下げてもいいですか?」
"Would you mind if I lowered the temperature on the AC by one degree?''
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