それでも好き
語学が好きだ。
言語を学ぶのが好きだというと、学生時代は得意科目だったのか、単語なんて1回見たら覚えられるのか、と思われがちだけど、私に限れば、多くの語学愛好者の足元にも及ばないへっぽこである。
英語も好きだし、第二外語で選んだ中国語も好きだし、第三外語のラテン語も好きだった。
いつかのnoteでも書いたけど、私は自分の好きなことについての努力や苦労は、苦にならない。
私の語学の学び方は、まさにアナログ。単語ひとつ、文法ひとつ、熟語やイディオムひとつ、何ひとつすぐ覚えられたものはない。
紙に書いて、口で唱えて、ひたすらひたすら繰り返す。
中学準備コースみたいな小学校6年生の学習塾で、初めて英語の勉強をした時は、アルファベットすら満足に知らなかった。
私は、分からない、知らない、読めない存在に大興奮した。英語学習ノートに、アルファベットを呪いか魔術の練習かのように書きまくり、ノート1冊を1週間で終わらせた。26(27?)文字のアルファベットを書くだけで。
その執念じみたやり方に、親も呆きれたという感じだった。それから、「そんなに書かないと覚えられないの?」とも言われた。たぶん、途中くらいで覚えられたと思う。でも、書きたくて、知りたくて書いていたら、ノートが1冊終わっていたんだと思う。記憶によれば。
それからも、単語を覚えるのも、ひたすらチラシの裏から、ノートの隙間にまで書き尽くして、練習し倒した。中国語も、ラテン語も同じ。
こういうのを、語学が得意な人の勉強方法とは言わない気がするので、私の語学はへっぽこだと思う。
練習や下準備みたいな勉強がひたすら好きで、そのおかげでテストの点は悪くなかった。一夜漬けの勉強は、前日にやって覚えきる自信がないため、やったことがない。
何百回と書いてやっといい点数を取るのだから、コスパは悪い。「少ない労力で、最大の効果を得るべし」というような、省エネな方法ではない。
でも、私はそれでも英語や語学が好きで、書いて唱えてと、覚えるまで繰り返す作業に飽きたことがない。
eleven(11のこと)という単語を、日本人は「イレブン」という。でもネイティブが発音するとなんか違う。「ほにゃブン」と言っている。「ブン」は分かるけど、「ほにゃ」のところが分からない。カタカナに直せない不思議。
1から10までは、なんとか(?)カタカナにできても、11と12は、なんかスッキリしない。
twelveに至っては、「とぅうぇえー」? 間違っても「トゥエルブ」ではない。なんだこれは。
あまり多くの人が躓かないようなところで、こだわって躓くので、学習という面では、周りからは「苦労してるね」と思われていたと思う。
それでも、私は英語が好きで、語学が好きだ。
まだ見ぬ世界、見慣れぬ常識。面倒くさいようなルール(文法とか)。聞いたことのない音。わくわくする。
いまは、趣味の時間さえうまく取れていないので、時期ではないなと思うけど、また英語の勉強したいなぁと思っている。
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