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強みは、みがいてはじめて武器になる

仕事でやりがいを感じられなくなったとき、楽しくないのは全然自分の強みが活かせていないからだ!と気づいて。もっと自分の強みが活かせる仕事がしたい…!!と必死に考え、強みが活かせる「やりたい仕事」を見つけました。

でも、実際にやり始めたら全然楽しくなくて、むしろ辛くて苦しくて、「え、もしかしてわたしの強みが活きるやりたいことって、これじゃなかった…?」と不安になってしまったことがあります。

せっかくやりたいことに向かって歩き出したひとが、わたしと同じような状況に陥ってつらい思いをしなくて済むように。今日はわたしの盛大な勘違いと、最初にもっておくべきマインドセットについて、書いてみようと思います。

やりたいことのはずなのに、つらい

わたしは、これまで転職エージェントや採用担当などを経験してきて、その中で「転職が前提じゃない、その人にとって最適な提案をしたい」という気持ちが強くなり、国家資格を取得してキャリアコンサルタントになりました。

自分の強みや経験を活かせるやりたい仕事だ!という確信をもっていたので、最初は緊張するだろうけど、きっと充実した毎日を過ごせるに違いない!とワクワク感でいっぱいだったことを覚えています。

でも、いざ実務にあたってみると、予想とは全然違って辛くて辛くてしんどくてしょうがなかったんです。

面談前になると緊張して、おなかが痛くなって、ドキドキがとまらなくて。最初はまだ慣れてないからだと思っていたのですが、1ヶ月経っても、2ヶ月経っても、状況は変わらず。

これまでの仕事で求職者さんとの面談は何度も経験してきていて、その時はこんな風になったことがなかったのに、なぜ?と自分でも不思議でたまりませんでした。

時間が経つにつれて、面談でクライアントさんに喜んでもらえることが増えて、満足度もあがり、指名希望ももらえるようになったけど、それでもずっと心はザワザワしたままで。

毎日必死で楽しむ余裕なんてなくて、「強みが活かせる、向いていると思って選んだ仕事だったけど、本当は向いていないのか?」と真剣に悩むようになりました。

強みが活かせる仕事=苦もなくできること、という勘違い

このときのわたしは、「強みが活かせる仕事(向いている仕事)=自分が苦労せずにできて楽しいと感じること」という認識でいたため、「頑張らないと価値発揮できない」「楽しめていない」という状況に、違和感を感じていたように思います。

・頑張らないと価値発揮できないなんて、そもそも能力が足りないのでは?
・本当に自分が得意なことだったら、もっと苦労せずにできるのでは?
・楽しめていないなら、やりたいことじゃなかったのでは?

そんな言葉が何度も頭のなかに流れていました。

それでも、「努力して少しでもうまくなる可能性があるのであれば、できるところまで努力してみよう」と思いなおしてやり続けた結果、今ではクライアントとの時間を楽しめるようになり、「やっぱりこれがわたしのやりたいことだったんだ。もっとこの仕事を極めていきたい」とも思えるようになりました。

昔を振り返って思うのは、「強みが活かせない仕事」だったんじゃなくて、単に「スキル不足だった」ということです。

どんなに基礎力があったとしても、やり方やコツを覚えなければ、仕事として高い価値発揮をすることはできません。高いクオリティを求めれば求めるほど、それ相応の努力が必要になるというのは、得意なこと(=強み)であっても同じだったんですね。こうやって書くとすごく当たり前のことにみえますが、当時のわたしはそこの認識がずれていました。

また、「得意(強み)ならうまくできるはず」と思っていたので、もしうまくできなかった場合「自分の強みではない」ことになってしまう…。だから無意識に「失敗したくない、失敗してはいけない」と常に自分にプレッシャーをかけていて、なかなか仕事を楽しむことができませんでした。

よい評価をもらっても「喜んでもらえてよかった、次も喜んでもらえるようにしなければ」とさらに自分にプレッシャーをかけていたので心が休まらず、どんどん疲弊していってしまったのだと思います。

最初からうまくいかなくても、大丈夫

この時の経験から、強みというのはいわば原石みたいなもので、ちゃんとスキルを磨いてはじめて武器になるのだと感じました。むしろ、得意を磨いたものが強み、というふうにも言えるのかもしれません。

だから、強みが活かせるやりたいこと(だと思われること)をはじめたとき、もしうまくいかなくても心配しすぎないでください。少しでも努力したいと思えることなら、ぜひ、続けてみてください。

きっと、諦めずに続けたその先に、みえてくる世界があると思います。

最近は強みに関する情報も沢山でているので、わたしのようなひとは少ないかもしれませんが(笑)やりたいことに踏み出そうとしている、どなたかの参考になれば幸いです。


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