自分の小説を語りたい、というか言い訳させろ
お久しぶりです。私です。今回は自分の書いた小説について語りたいと思ってこの記事を書きました。まず小説を読んでいただかないことには始まらないので、リンクを貼っておきます。
題名は「癖になる」です。5000字程度なのですぐに読めると思います。
iubungei/files/2023/files2023070500142543.pdf
どうでしたか?アマチュアゆえに読みにくい部分は多々存在したかと思いますが、楽しんでいただけたのなら幸いです。
私の小説の書き方は書きたいテーマと、女の子を決めるところから始まります。
まず、今回の小説のテーマからお話ししたいと思います。今回のテーマは『羽化』です。
拓也君にとって夏希はすべてを破壊してしまうような女性でした。蛹の中で幼虫が体をグチャグチャに溶かしてしまうように、彼の性癖(本来の意味ではない)を壊してしまうような存在を目指しました。
彼の性的成長のそばには常に彼女がいるんです。でも、きっと童貞を卒業した拓也君のそばからは彼女は消えるでしょう。拓也君はもう羽化してしまったのですから。蝶になったか、蛾になったかは分かりませんが、夏希は成長しきった虫には興味ないんです。
夏希は拓也君のいろんなものを捻じ曲げてそのまま消えてしまう酷い女の子です。夕立みたいですね。
拓也君は歪んだ翅のまま飛んでいってほしいです。夏希のことを忘れずに。
女の子についてです
夏希は夏のように時に激しく、時に明るい私の好きな女の子をめざしました。
私は女の子の設定画を描くタイプなので、載せます
夏希は現代版の魔性の女を目指しました。誰かを羽化させるなら、ドロドロに溶かしてしまうような魅力がないと駄目だと思って、このキャラを作りました。
拓也君と違って夏希は誰かと付き合ってますし、自慰行為で膣内に指を入れたりしてます。陰茎を入れるのが拓也君が初めて、というだけで他の人と様々な行為をしているでしょう。
拓也君は夏希と先輩が付き合ってること、そして最近別れたことくらいは知ってますが、夏希に恋愛のことは聞きません。怖いから。
私の可愛い可愛い夏希は皆さんはどう感じましたか?
次はストーリーについて。
初め、夏希はなんで本を読んでいたかというと、拓也君と夏希は本を読む程度には学があるということを知ってほしかったからです。ただ単純に猿のように盛ったんじゃなく、いろんな思いが渦巻いていたんだって、分かってほしかったです。
あと、夏希は恋愛に興味があり、拓也君にはそれがないってことも知ってほしかったです。なので全体を通して拓也君には好きと言わせませんでした。
中盤の「死んでもいいわ」のくだりは「月が奇麗ですね」というあのセリフを思い出してほしくて入れました。夏の日差しの中、薄暗い部屋の中はなんだか夜みたいだなと思ったので。あと私が単純に二葉亭四迷が好きってのもあります。
まぁそこから特に思い入れもありません。あれよあれよという間に酒を飲み、ヤッて、最後に夏希に拓也君が恨みがましく処女だったくせにと言います。
個人的にはこの、処女だったくせに、という一文は最高だったと思います。お前も童貞だったじゃんと思いますし。それに染み抜きの仕方くらい調べたらわかると思いません?でも拓也君はしないんですよ。
それはなぜか。
それは夏希に未練があるから。抱かれても夏希の態度に変化が出ないことで拓也君は薄々、自分は遊ばれたんだということにきづいてます。だから、夏希の血を確かに夏希が自分に抱かれたという証として残してるんです。親に「鼻血」とかって言い訳したんでしょうね。
ここで、もしかして夏希に告白すれば…とか思った方もいるかもしれません。しかし、拓也君は思春期の男の子なので、夏希に告白するなんてプライドが許しません。そんなことしたら夏希は離れてゆくだけなのに。まぁ、涙を流して、鼻水を垂らして、追いすがったとしても夏希は振り向いてはくれませんけど。
そいうこととかを全部感じたうえで、拓也君は夏希に「処女だったくせに」と捨て台詞を吐いているんですね。
最後に、題名は、くせになる、ではなく、へきになる、と読みます。確かに拓也君にとって夏希はヘキになる存在でした。これからも彼は夏希に狂わされたまま生きていくと思うとゾクゾクしますね。
以上、ここまで駄文を読んでいただき、ありがとうございました
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