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読書会、知らんうちにページの端っこ折ってた。

7月8日、大学のオンラインセミナー(交流会)があったんで休みを取ってた日でした。
職場の人から教えてもらった本屋さんをTwitterで発見。「ZINEとか置いてるみたいだから、うるらさん好きかもしれないよ」というので。

始まりは、仕事でその人と同じセクションに入ったとき。ちょっと余裕ができたので、検査が終わるのを待ってたら「うるらさん、文学フリマとか行く?」と声がかかりました。
「Twitterで相互の方が出店してたので、行きましたよ!」相互の方…これは世瞬舎さん(神谷さん)のことです。
「会場まで地味に遠いよねw」「たしかに」とその話でちょっとだけ盛り上がりました。
「あのね、(私たちが最寄りの駅として使ってる)駅から歩いてすぐの商店街にね、古本屋? みたいな本屋さんがあってね」
よく聞いてみると、カフェが近くにあって、そこでコーヒー飲みながら読める(?)…という感じのお話。よくよく聞いてみると、ZINEの作り方を教えてくれたり、私と同年代(かどうかはわかりません)くらいの人が店主してたり…など、いろいろ教えてくれました。

「Twitterやってるみたいだから、ちょっと見てみるといいよ。名前はね──」

教えてくれたのが、「つまずく本屋 ホォル」さんでした。

Twitter見てたら、noteもやってるということなので、早速記事を見てみました。

あれ、こういうの、なんか好きかも。
記事を読んだときに「ふつうの本屋さんじゃない」というのはわかりました。
ひとまず「7月8日に積読のイベントをやる」というので応募フォームで応募して、その日を待ちました。

で、当日。
12時10分までのセミナーを通常どおりにこなして、やることをやって、ホォルさんへ。
雨が降る可能性がある、というので長い傘を持って、しらたまくんのバッグに「積読」になってた1冊を入れて。

駅からすぐの大学(冒頭で書いた大学とは別です)を通りすぎて、歩くこと5分くらい? 商店街が見えてきました。昔からある商店街、道幅はふつう、お店もいたってふつう。カフェがあったり、レストラン(看板だけで閉店しちゃってる?)があったり。
開いてるお店もいくつかあって、職場の人行きつけのパン屋さんもありました。寄らなかったけど。
もっと進んだ、商店街の隅っこ(?)に、古臭そうな本屋さんを発見。
…あ、えと、「古臭そうな」って書いたのは、新刊を揃えたぴかぴかの本屋さんじゃない、って意味です。照明がレトロな感じで、ホワイトじゃないんです。

ひとことで言うなら「まぶしくなかった」でしょうか。
まちの本屋さんは私の中で「白くてちょっとまぶしい」イメージがあって、あんまり行きたくないんです。過度な光が苦手だからってのもあるのかもしれないけど、行きづらくなったというか…

人が写り込まないよう、遠くから。

看板とか、のぼりとかがあるわけじゃなくて、ちょこんとある感じ。商店街に溶け込んでて、前を通らないと「本屋さん」かどうかがわかりませんでした。店の外に出してある棚にある本が「100円」だったり、ブックカバーに包まれた本が詰めてあったり(ちゃんと読めます)、ふつうの本屋さんとは違う雰囲気に、心がわくわくしました。
店内は撮りませんでした。人いたんで撮れなかったし、許可なく撮れないので…
イベントは17時からで、私は16時50分くらいに着きました。お店の中は狭くて、ジブリ作品でいうところの「天沢聖司のおじいちゃんがやってる店」に近いイメージ。
17時前に受付して、招待状をいただきました。

帰ってから読んだ。

本を読んでみる。それによって不自由になってみる。こわばった頭や体で、再び自由に振る舞おうとする。そんな奇妙な体験を、本日は皆様にしていただこうという所存です。

「ホォル」さんからの招待状(一部抜粋)

「読んでいない本を堂々と語る会」も一緒に募集されてたんですけど、いきなり語る会はハードル高え……と思ったので、積読を読む会に参加させてもらいました。
「席は自由です。飲み物を希望される方いましたら教えてください」
応募フォームにもあったけど、飲み物持ち込みOKでした。カフェと同じ施設の中にある本屋さんだから、なるほど「コーヒー飲みながら読める」は間違いじゃなかった。でも初参加なのでなにもオーダーせず、そのまま参加することに。
テーブルと椅子がいくつかある空間。テーブルの上に並んだ冊子とか本とか、興味深く眺めたり、手に取ってめくってみたりするうちに17時になったので、窓際の席で読むことにしました。
ひとまず買っといて、時間があったら読むことにしてた本『お探し物は図書室まで』(青山美智子著、ポプラ社)を持っていきました。ほかにも積読あったけど(『白銀ジャック』とか「加賀恭一郎」シリーズの最新作とか)、なぜか図書室を手に取ってました。登場人物の中に見習い司書(のぞみちゃん)と司書(小町さん)が出てきたり、物語を紡ぐ人たちが人生に行き詰まったとき、コミュニティハウスにある図書室を利用したりするけど、大学の図書館情報学とはぜんぜん関係ないです。

あっという間に19時。5編あるうち、3つ目の途中までしか読めませんでした。やっぱり読みながら少し戻ってたみたいです。しかもページの端っこを折ることまでしてて、だから1冊読みきれないんだな…と。
そう、昔と比べると、読む速度が極端に遅くなってたんです。じっくり読むようになった…というか、言葉の端々をつまみながら読むようになった…みたいな。
読むけど「1冊ぜんぶ」読めなくなったのと関係あるんですかね? しかも読みながら体の一部を揺らしてたらしくて、すごく小さな音を鳴らしてたようです。
誰もなにも言われなくてよかった……

図書館で借りた本はページの端っこ折ることも付箋も貼れないけど、自腹で買った本なら好きにできるから折りました。
読了したわけじゃないのに読了感がある。なぜ?

帰る間際、店主と少しお話できました。とても話しやすくて印象よきでした。どうやらこの「読書会」は2回目だったらしくて、7人くらいの人が参加されてました。
こういう「まとまった時間」がつくれるのはいいことだと素直に思いました。日常から脱するじゃないけど、今まで忘れてた「ゆとりの時間」を取り戻すみたいな感覚があって、また参加したいなと思いました。

帰る途中で雨が降ったらしく、でも私が傘を使うことはありませんでした。

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