
漢検漢字辞典を読んで、気になったものをあげていくだけ#39 pp.380-389
こんにちは。胡乱布団です。
最近、漢検漢字辞典をあたまから通読しようというマイブームが興りました。そこで、気になったものをここに書き連ねていこうという試みです#39
毎日10ページずつ進めています。
見出し語 読み(カナ は音読み、かな は訓読み *熟字訓、宛て字は例外)
雑記
というふうに書いています。
また、漢字およびその読みは抜粋で、すべての漢字とその読みを網羅しているわけではありません。
また、解字については『新漢語林』を主に参考にしています。
p.380
喰 く-う、く-らう
これ国字らしい。知らなかった。
そしてこのページもジャンプゾーン。
俥 くるま
これも国字。人力車の意味。
p.381
君、君たらずと雖も、臣、臣たらざる可からず
めっちゃどもってそうなことわざ。
君子
東洋画の題材で蘭、菊、梅、竹の異称を四君子と呼ぶらしい。
「君子」から始まることわざが15個も立項されている。これはほかの追随を許さぬ新記録である。
君遷子 しなのがき
訓 おし-える、よ-む
知らなかった訓読み。
訓詁 クンコ
古典などの古い字句の読みや意味の解釈をすること。
訓蒙 クンモウ、キンモウ
子どもや初学者に教え諭すこと、また、その書物。
葷 クン、くさ-い、なまぐさ
p.383
葷羶 クンセン
韮、大蒜など臭いにおいの野菜と、なまぐさい肉。
裙 クン、も、もすそ、すそ、はだぎ
裙子 クンシ、クンス
僧侶が身につける、ひだのある黒い袴。
裙蔕菜 わかめ
皹 クン、あかぎれ、ひび
皸とも。
薫 かおりぐさ、た-く
この訓読みは知らなかったし、そもそも「薫」が常用漢字だったのも知らなかった。
薫蕕 クンユウ
香気のある草と悪臭のする草。善人と悪人。君子と小人。
p.384
燻 クン、いぶ-す、ふす-べる、くす-べる、くす-ぶる、や-く、くゆ-らす
熏も許容。「ふすべる」「くすべる」ってなんだ?:いぶすの意味らしい。
燻柿 ふすべがき
渋柿の皮を剥き、竈の上などに吊るして甘くなるまで煙でいぶしたもの。
燻革 ふすべがわ
煙で燻し、地を黒く染めた革。
醺 クン、よ-う
字義:酒の匂い。
醺然 クンゼン
酒によって気分のよいさま。
軍 クン、つわもの
いつ「クン」と読むのだろう?
p.385
郡衙 グンガ
古代の郡を取り締まるための役所。
群軽折軸
小さな力も数を集めれば大きな力となるたとえ。
群游
群れを作って泳ぐこと。「群遊」なら群がり遊ぶの意。
p.386
群雀 むらすずめ
これにて「く」おしまい。pp.366-386
兄方 えほう
吉方、恵方とも書く。
兄弟牆に鬩げども外其の務りを禦ぐ ケイテイかきにせめげどもそとそのあなどりをふせぐ
実は既出。『雨月物語』の白峯で見たことがあることわざ。
p.387
兄部 このこうべ
中世、寺社・宮中・武家などで力仕事をした人々の長。
兄鷂 このり
ハイタカの雄。
兄鷹 しょう
雄の鷹。鷹は雄が雌より小さいために「小」からそう呼ぶらしい。
兄矢 はや
日本の矢を持って射るとき、先に射る矢。
刑 ケイ、ギョウ、しおき
訓読み知らなかった。「ギョウ」は刑部省のときに読むのか。
刑故無小
故意に罪を犯したものにはそれがたとえ小さな罪でも刑罰を課すこと。
圭 ケイ、たま
「圭角が取れる」と言うけど、この「圭角」は玉の尖った角のことだったらしい。
圭璋 ケイショウ
儀式で用いる尊い玉。
冏 ケイ、キョウ、あき-らか
異体字の「囧」がだいぶ情けない顔している(シミュラクラ現象)
形相 ギョウソウ、ケイソウ
「ギョウソウ」かおつき、表情。
「ケイソウ」物の形。様子。哲学で、ある事物をほかの事物と区別する本質的な特徴。
形影相弔う
孤独なさま。孤独でよるべのないたとえ。自分の影と慰め合うの意味。さみし。
p.388
形単影隻
独り身で孤独なこと。
形名参同
口で言うことと実績が一致していること。
系 つな-ぐ、すじ
訓読み知らなかった。
径 みち、こみち、さしわたし、ただ-ちに
「さしわたし」はまったく知らなかったし、「ただちに」に関しては準一級でも出そうな読みだ(知らなかったが)。
径山寺味噌 キンザンジミソ
なめみその一種らしい。
径庭、逕庭 ケイテイ
大きな隔たり。
p.389
茎 なかご
モンハンのなかごさんはたぶんこの漢字。
係数
数学用語としての係数はピンと来たけど、物理学用語はなんだろうと思ってしまった。膨張係数とか反発係数とかか。
剄 ケイ、くびき-る
勁 ケイ、つよ-い
勁捷 ケイショウ
強くて動作が素早いこと。
勁敵 ケイテキ
つよい敵。
今回はここまで。
胡乱布団