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お茶に関するあれこれ-1
茶道体験ワークショップをやり始めて、今月で1年経ち、それもあってか、先日のワークショップで掛けた軸「日日是好日」が、心に響きました。
森下典子さんの著作にもありますね。
「毎日が良い日だ」というような訳になりますが、起こることに良い悪いはなく、今を大事に生きることだ、というような解釈があります。
物事が起きた、その瞬間に感じることと、振り返って思う事は違うことが多いですし、先のことを考えてもどうなるか分からないから、今できることをやるしかない。それなら、今できることをしっかりやりなさい、やるしかないんだよ、と言われている気がしました。
お茶の掛け軸にある言葉は、広い意味を持ちますので、その時、その時によって、感じることも変わり、今の自分を鏡で見ているような気持ちになることもあります。掛け軸の言葉が単に「いい言葉だな」ではなく、胸に突き刺さる瞬間があり、それも、その時々で変わってくるものなのだろうなと思います。
言葉って、いつ、誰に、どんな状況で言われるかによって、受け取るかによって受け取り方もだいぶ変わりますからね。
起こることに良い、悪いはないというのは、俯瞰すればその通りですが、実際にその渦中にいる時にそう思うことは難しいことですよね。
辛い経験の最中にあれば、特にそうでしょう。
ラジオ局のアナウンサーをやっておりました。
新卒で、若いし、生意気ざかり。
良いものは良いし、悪いものは悪いと思っていたように思います。
恐ろしいですね。
天気予報を読んでいて、雨が続いていたので、「悪い天気が続きますね、、、」というようなコメントを入れました。
その時、一緒に喋っていたベテランのパーソナリティーに、「天気にいい、悪いはないんじゃない」と言われて、その瞬間は「いや、雨が続くって嫌じゃない?」と思ったのですが、よくよく考えれば、そうでもない。
雨が降らないと困るし、晴れがいいというわけでもない。
自分の考えや、感覚が全てではないと分かっていながら、なかなか客観的になるのは難しい。
私の発声の師匠は、常に客観的な視点を持つことを、何度も何度も言っておられました。自分に対しても、他人に対しても、物事に対しても。
その視点を意識してきたことで、冷静な判断力というものを、多少は持てるようになったかなと思っています。
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