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お天道様から教わる日本人の美意識
前回、【人間らしい判断は、倫理や道徳、社会価値観に基づいた判断をすること】と【日本人の美意識】についてを記述した。
今回は、美意識のなかの道徳について。
一言に道徳といっても、国々で価値観は違うし、どういう風に道徳を学んでいるか分からないので、各国の道徳教育についてまとめてみた。
アメリカ:
・社会科や歴史、文学の授業で道徳的な問題や価値観について学ぶことが求められている。
・倫理教育プログラムを導入している。
・対話やディベートを通して道徳的な問題につ いて学ぶこともある。
・キャラクターエデュケーションが注目されている。
イギリス:
・公立学校で宗教の授業があり、宗教の選択は自由である。
・非宗教的な倫理教育も提供されている。
フランス:
・公立学校での宗教の授業は禁止されており、世俗的な倫理教育が行われている。
・私立学校や家庭での教育では宗教の授業が許可されている。
ドイツ・スウェーデン
・公立学校で宗教の授業があり、宗教の選択は自由である。
・世俗的な倫理教育も提供されている。
カナダ:
・宗教的な道徳教育は行われていない。
・多文化主義や人権に関する教育が行われている。
日本:
・宗教的な内容を含まない道徳教育が行われている。
・伝統や文化、人間性や倫理観について学ぶことが含まれる。
・小学校から高校までの教育要領に取り入れられている。
日本以外の国では宗教を通じて道徳教育を行ったり、宗教教育ではないがそれに準ずる形の道徳教育が行われるている。
日本では、【宗教的な内容を含まない道徳教育】と【伝統や文化、人間性や倫理観について学ぶ】などの授業としての道徳教育の学びがある。
授業としての道徳教育以外に、お正月の参拝や合格祈願など、日常に溶け込んでいる【神道】も道徳教育の学びの場である。
以下に、神道からの学びの箇条書きです。
・自然を敬うことが大切であり、環境保護や地球環境に配慮することを教えてくれる。
・先祖を大切にすることで、自分たちのルーツを知り、尊重することが求められる。家族愛や社会貢献などを教えてくれる。
・神々との関わり方が自分自身のあり方や人との関わり方を学ぶ上で重要であり、神々に対して困難を払い、礼儀正しく接することが求められる。
・伝統や文化を尊重することも道徳教育のグローバルとして学ぶことができる。
日本人の道徳観を表す代表的なことば
【お天道様が見ている】
「お天道様が見ている」は、日本語の表現で、自分たちの行動が神や自然、または人々の目に触れることつまり、人が裏で何をしていても、どこかに必ずそれを見ている存在があるということを表現しています。
伝統的な価値観や道徳観念に根付いており、自己管理や社会的責任のために使われることがあります。
幼いときに、いたずら心で悪さをしようと思うと、【お天道様は見ている】誰か見ているかもとよぎり、いたずらを止めたこともあった。今思うと幼なごころへの抑止力になっていたのだ。
近年は、この道徳観が薄れてきている感じはするが、日本人の根本には、【お天道様は見ている】が、共通の認識である。