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走るということ〜反復のキツさ〜

ひたすら暑かった夏がようやく終わり(?)、秋が来た。

涼しくなってくるとランニングもしやすくなる。
僕も今月末に約半年ぶりくらいの大会が控えている。
ハーフマラソンだ。
その名の通りフルマラソン42.195kmの半分の距離21.0975kmを走る。
食べ物のハーフは少なく感じるものだが、こっちについてはこれはこれでかなりハードだ。

誰と競争するわけでもないが、自分で立てた目標(最低限の目標「完走」)はクリアーしたい。あわよくば自己ベストを更新したいけど、先日体調を崩してからイマイチな状態が今も続いているので無理しないでおくことにする。
あ、でも一緒に参加する前の職場の上司には負けたくない。笑
負けたらニヤニヤされそうだし。笑

ハーフの大会はこれで3度目。
初めて出たのは10kmのマラソン大会に挑戦してから約2ヶ月後(5月中旬)で、その日も暑かったことは覚えている。


↓ここからは過去の話になる。

10kmの大会の時と比べると大規模で人が多くてとにかく圧倒された。
暑かったし、給水の際に人とぶつかってしまったり、走りにくかったりと前の時にはなかったトラブルもあった。

だが1番キツかったのは周回コースだ。
一周3kmくらいのコースを最初の一周だけ微調整して、7周する大会だったのだが、3〜5周目辺りがとにかくきつかった。
「まだ半分か…」とか「え、あと10kmも同じ景色を見るのか…」と走ることが精神的にキツく感じたのは初めてだった。

今までも練習でハーフの距離は走ってきた。だけど、それは周回コースではない。同じことの繰り返しは思っていた以上に肉体的にも精神的にもくる。

そしてここまで書いて思い出したことがある。
仕事の話になるが、今より少し若い時分。営業成績で悩んでいた僕は当時「今月の目標をなんとか達成してもまたこれをまたひたすら繰り返すんだよな…」と軽く絶望したのだ。

終わりの見えないことの繰り返し。

マラソンの周回はそれの縮小版だと言える。
マラソンについては一応終わりは決まっているし、自らそこに挑んでいるという点では精神的な負荷は仕事ほどではない。でも体力はどんどん削られていく中、終わりがまだまだ先だと思うとかなりキツイことには変わりない。

走ることが辛い、止まりたいという初めての経験をしながらも6周目辺りからは終わりが見えてきたということもあって、不思議と身体が軽くなった。
ラスト一周は可能な限りペースを上げて、なんとかゴールした。

足元をふらつかせながらなんとか記録証を貰うとそこに書かれていたタイムは自分の10kmのタイム基準で考えると悪くないものだった。

「楽しかった!」より「やり切った〜!」って気持ちが真っ先に湧いてきた。

もちろん楽しくもあった。走ることは好きなことだ。でもそこを初めて辛く感じた。不思議な経験だった。

そして楽しかったことに加えてキツさもあったからなのか、それとも単純に距離を伸ばしたことによるものか、それとも目標であるフルマラソン完走に近づいたことによるものなのか。

達成感は今までにも味わったことのないものだった。

辛かったけど自分のやろうとしていることは自分にとっても良いことだということについて確信が持てた瞬間でもあった。

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