昨日、息子が塾から帰ってきた時に、
珍しく少し怒りながら家族に話をしてきた。
「 帰り道、自転車に乗って帰ってたらな、酔っ払いの
中年カップルがおってな、イチャイチャしながら
道をふさいでたから、チリンチリンって鳴らしてん。
鳴らしたのに全くその場から動こうとしないから、
コラッ!!って言ってん。そしたら、中年カップルは
驚いて逃げていってん。 腹立ったわ〜。 」。
その息子の言葉に、家族全員が驚いた。
息子は平和主義な性格で、あんまり怒っているところを
見たことがないからだ。
妻が言う。
「 最近は逆ギレして、なんかしてくる人も多いから、
あんまりコラ!!とか言わんほうがいいで 」
それに対して息子は、
「 チリンチリンって鳴らしてんで。それやのにのかへんし、
迷惑やん。それぐらい言ってもいいやん 」。
どちらも間違ってはいないと思った。
でも、私の意見も言った。
「 もちろん、道路をふさぐのは迷惑なことだから、
それはやめてもらわないといけない。
だから、まずチリンチリンを鳴らした。それは
普通によかったと思う。
でもその次の怒鳴るという伝え方は、もっと
最終手段でもいいのではないかと思う。
お母さんが言うように、逆ギレにあうリスクもある。
だから、チリンチリン作戦と怒鳴る作戦の間に、
もう1つ何か作戦があった方が、リスクを負わずに
相手に求めたいことを伝えられるんちゃうかなと思う。
相手に求めたいのは、道をふさがないでほしいという
ことであれば、まだ伝え方は色々あるんちゃうかなと思うよ。」
息子は、
「 それじゃ、何て言えばよかったん? 」
と、少々納得がいかないようだったが、
家族みんなで考えてみた。
その場にいた娘はいう。
「 私はそういう時、通りま〜す!!って言って通るわ 」。
妻は言う。
「 私は言うのは怖いから、自分が違う道を選んで遠回りしてしまうけど、
言うとしたら、すいませ〜〜ん!!かな 」
私も娘と妻の意見に賛同する。
目的は「 ふさいでいる道を開けてもらうこと 」
であり、それに気づいてほしいということだから、
極端な話、
「 へ、へ、ヘクショ〜〜〜ン!!」
でも、気づいて道を開けるかもしれない。
私なら尾崎豊の「 I LOVE YOU 」を、
ちょっと距離のあるうちから大きな声で
歌って、相手に気づかせるかもしれない。
もちろん相手によるかもしれない。
でも、普通に伝える(チリンチリン)伝え方と、
怒って伝える(コラッ!!)伝え方との間に、
もう1つ、あいだの伝え方があるはずだと思うし、
怒るまでいかなくても十分伝えられると思うのだ。
怒ることが悪いと言っているのではない。
怒らないといけない時もあると思う。
でも、
伝え方1つで、怒るエネルギーをつかわずに、
気分を害さずに問題を解決できる方法はいくらでもあると思う。
最後には、
「 わかった、次からはそうしてみる 」
と息子は言ってくれたが、
塾で大変な勉強をした後に、
道を邪魔されたらイライラもするよな〜と
言いながら、
笑って話を終えた。
伝え方1つで、
人とのつながり方は大きく変わっていくと思っている。
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