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ぼ、ぼくは現場にはいませんでした!【コケオトギリ】
こんにちは、うりぼうです。
いよいよ東京オリンピックが始まりましたね。
コロナ禍だし、様々な不手際も報道される中ですが、入場する選手たちの楽しそうな顔を見ると、みんなここを目指して頑張ってきたんだな、頑張ってほしいな、と思います。
さて、今回紹介するのは「コケオトギリ」という野草です。
いつも身近な野草にスポットを当てようと思っていますが、今回は水田などで見かける野草です。
田んぼも減ってきていますので、もしかしたら見かける機会が少ないかもしれませんが、この機会に知っていただければ嬉しいです^^
どんな野草?
「コケオトギリ」は水田や畦、湿地などで見られるオトギリソウ科オトギリソウ属のオトギリソウの仲間です。
とても小さな黄色い花は、朝のうちだけ開きそのあと次第に丸まっていくそうです。
残念ながら、私は朝にしか彼らと会ったことがないので、どういう風に花が変化するのかを見たことがありません。
ある意味一番素敵な姿を見せてもらっているのかもしれませんね#^^#
花の大きさは1cmもありません。私の目測では6、7mmくらいでしょうか。
「オトギリソウ」よりもとても小さく、苔のように細かいというので「苔弟切」と名前がついたようです。
よく似た野草
この「コケオトギリ」に似た野草に、「ヒメオトギリ」があります。
見分けとしては、おしべの数が多いのが「ヒメオトギリ」という判断方法がありますが、おしべの数では分類しきれないものも多いようです。
一番確実なのは、苞葉と呼ばれる花の下にある葉の部分が、葉っぱと同じ形か、それとも尖っているのか、だそうです。
ちょっとよく見てみましょう。
角度がいまいちでちょっとわかりにくいですが、◯をつけてみました。
下の◯の方は花の真上からの写真ですが、葉っぱの形が他の葉っぱと同じ形なのがわかるかな、と思います。
「ヒメオトギリ」はこの葉っぱが鋭いそうです。
今回、私は写真の野草を「コケオトギリ」に分類し紹介してきましたが、正直ちょっと自信がありません。(ええっ?!)
「ヒメオトギリ」やんか!とおっしゃる方がいたらおっしゃってくださいね^^;
弟切草という名前
ところで「オトギリソウ」は漢字で書くと、「弟切草」という字を書き、物騒な雰囲気を漂わせます。
私がオトギリソウを初めて知ったのは、スーパーファミコンの「弟切草」というサウンドノベルゲームでした。
最初のサウンドノベルゲームとして有名なこのゲームは、とある洋館に主人公と彼女の奈美が迷い込むことから始まるのですが、もう突然ミイラが出てくるわ、水槽の怪魚が怖いわ、なんにせよ、迫ってくる音が怖くて、小学生だった私は心臓バクバクだったのを覚えています。(もちろん、夜には怖くてできませんでした。)
物語の最初の方、オトギリソウの名前の由来を奈美が語ります。
うっすらした記憶ですが、内容はこんな感じだったと思います。
「鷹匠の兄が、弟を殺したときに飛び散った血が葉についたので、葉に黒い点がある」
迷い込んだ洋館には、話に聞いたオトギリソウがめっちゃ咲いているし、いかにも怖いことが起こりそうで、ますますドキドキでした。
その後、同じソフトメーカーが出した「トルネコの大冒険」というゲームをした時、オトギリソウは回復薬でした。
おや?回復薬とは??怖い草じゃないの?
と思っていたのですが、当時はインターネットもなかったので、回復するんだな〜、という事実を受け止めてバンバン回復してました^^;
こうして私は、オトギリソウが薬草であり、結構怖い由来を持つ草であるということを知ったのでした。
ゲームって、楽しみながらもちょっとした知識を得られるものだな、と今になって思います。(漢字も読めるようになりますし^^)
さて、オトギリソウの話をここまで長々してきたのですが、何を言いたかったのかというと、今回の「コケオトギリ」には、オトギリソウの由来となった黒点がありません。(ヒメオトギリにもありません)
弟が兄に命を奪われた現場には、彼らは居なかったということになります。
その代わり、葉を太陽に透かすと明点と呼ばれる明るい点が見えるそうです。
同じオトギリソウ属でも同じではないのですね^^
さいごに
今回は「コケオトギリ」を紹介しました。
私はオトギリソウの実物を見たことがありません。
今回、「コケオトギリ」に出会えてオトギリソウの親戚に会えた気がして嬉しかったです。
「コケオトギリ」は秋になると真っ赤に紅葉するようです。それもまた楽しみ。
小さいながらも、一生懸命生きてる彼らを見かけたらぜひとも色々観察してみてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。