移住10年目のフリーランス。確定申告はけっこう好きな作業。
2月になると世間では確定申告の話題がちらほらと聞かれるようになりますよね。昨年はインボイスも始まり、課税事業者となったみなさんはさらに手間も増えて苦労されてる方も多いのかなあと想像しています。
個人事業主として開業して7年、一昨年までは免税事業者でしたが、昨年インボイス登録したもので、今回は所得税と消費税2種類の確定申告をしました。もちろん青色申告です。
毎年、確定申告の時期を今か今かと待ちわびて、公に受付開始になる前に済ませてしまうことも多いです。今年は確か2月16日が開始でしたが、私が提出したのは所得税が2月12日、消費税が14日、もちろんe‐Taxにて申告しています。
なんで確定申告が好きなのかって、
●自分の事業の実態が把握できること
●いかに節税できるかが楽しみ
です。
【事業者】として、昨年からどれだけどんな変化ができたかを数字で確認することは最大の関心ごとですよね。昨年より売上がどれだけ伸びたか、営業損益がどれだけ出せたか、やはりここは最大の関心ごとです。
また、申告所得によって住民税や健康保険料なども決まってきます。なのであらゆる控除を最大限に利用できるような申告をして、その結果、どれだけ節税できたかという結果を見るのがいわばゲーム感覚になっています。
まったく高収入ではないので、だいたい還付される額を見て喜んでる感じす(笑)。また、昨年は工房の移転に伴い設備投資もけっこうあったので、消費税も還付申告となりました。
簡単に実際の私の財務状況についてご紹介させていただきますと、以下のようになります。ご参考になれば幸いです。
事業収入
売上
・菓子類・・・これがメイン。直接販売分と受託製造があります。
・料理・・・オーダーで作るお弁当など
・加工品・・・おもに麹
・農産物・・・野菜やお米
・講師料・・・料理教室などの報酬
雑収入
・受託仕事・・・農業関係の行政の下請け仕事をしています
・執筆料・・・売上に入れてもいいのかな?とは思いますが分けています。
・市から委嘱されている移住アドバイザー的な業務の報酬が少しだけ
事業支出
製造原価
・材料の仕入れ
・水道光熱費
・修繕費
・農作業にかかわる経費・・・軽トラや種類、資材など
販売管理費
・荷造り運賃
・交際費
・車両費
・地代家賃
・消耗品
・手数料
・雑費
自宅で仕事をしているので、光熱費や車両費、地代などは生活費と案分する形です。科目によっても異なりますが、ガソリン代は8割、地代は5割、といったようになります。このあたりは自分の采配になります。
固定資産
・車両運搬具・・・移動用の軽自動車と農業用の軽トラ
・付属設備・・・厨房の設備です
固定資産については、原価償却費が経費として計上されます。
給与収入
週に1日か2日、農業法人のお手伝い(経理)をしています。こちらは時給をもらっているので給与所得として申告することになります。
控除
大きいのはやはり、青色申告特別控除ですよね。
売上から経費を差し引いたものが事業収入となりますが、ここから最大65万円が控除されます。
ちなみに65万円以下であれば全額控除なので、課税対象となる金額はゼロとなります。
あとは基礎控除といって、いわゆる『誰でも割り』みたいなもので全員に適用されるものがあります。
ほかに、年金や健康保険などに対する社会保険料控除、生命保険や個人年金に対する生命保険料控除、ふるさと納税をしていれば寄付控除なども適用されますね。
やってみると意外と簡単です。
ちなみに、会計ソフトはずっと弥生を使っています。
簿記をあまり理解していなかった20年前から使ってたので、実務をしながら簿記や経理については半分はこの弥生ソフトに教えてもらったようなものです。当時『簿記ってすごい仕組みだ!!』と感動した覚えがあります。笑
他の会計ソフトでも、そのソフトからでも、『国税庁の確定申告書作成コーナー』でもで確定申告はできます。
一つ一つ入力画面が出てくるので、必要な書類をそろえておけば表示に従って数字を入力していき、申告書が作成されます。
経理とか税務って、ちゃんと理解していないと損していること結構あると思うんですよ。しかも税金も社会保険も制度は常に変化していますもんね。
ひとりひとりがリテラシー上げて、賢くなることが大事だと常日頃感じています。
まもなく冬が終わって雪が解けたら、大好きな畑仕事も始まります。こちらの偏愛コラムもよかったら読んでみてくださいね。
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