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♡今日のひと言♡高橋たか子


~「荒野」(1980)

(本文)
「飛行機が厚い雲の海を通り抜けて、その上の青空へ出るたとえを言ったでしょ。たとえばあんなふうな宇宙が私のなかにある。あなたのなかにもある。私とあなたの中はつながっている。共通になったところは無限に広いところで、その果てに神がある。」

高橋たか子(1932- 2013~京都・小説家)
1954年に小説家高橋和巳と結婚。第一創作集『彼方の水音』(1971)を上梓。その後、短編集『双面(ふたおもて)』(1972)、『共生空間』(1973)、長編『空の果てまで』(1974)、『没落風景』(1974)、『誘惑者』(1976泉鏡花賞受賞)、『ロンリー・ウーマン』(1977)などで女性心理の悪意と魔性をえぐり出した。後にカトリック作家に転身、1980年パリを拠点として修道生活に入り、10年ののち還俗し、1990年以降は、『土地の力』(1992)、『亡命者』(1995)など、信仰者の内面を描いた。


2023.10.11
Planet Earth

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