完璧の呪縛を解く

完璧な楽しさなんてない。

この当たり前のことを見落とし、
思い通りにいかない憤りを
優先させてはいないでしょうか。

私たちは常に完璧を求めがちです。
しかし、その追求の果てに待っているのは、
意外にも不完全さの中に潜む喜びなのです。

その不安こそが、実は楽しさの源だったりします。

完璧な安心より、ちょっとした緊張感が心を躍らせるのです。

想像してみてください。
好きな人と話すときの、あのドキドキ感を。
心臓が小さな太鼓のように鳴り響き、
手のひらに汗がにじみ、
それを悟られないように平然を装うあの感覚を。

それは、お互いが好きと知っていたら生まれない空気感であり、
完璧を求めて少し背伸びをするあの感覚が生まれます。
これは恋愛だけでなく、人生のあらゆる場面で見られます。

RPGのゲームでも純粋に楽しんでいた時間よりも、
苦痛や虚無を感じていた時間の方が長かったにもかかわらず、
そのゲームに魅了され続けるのは、
不完全さゆえの魅力があるからこそです。

しかし、この不完全さを受け入れることは、
決して簡単ではありません。
私たちは常に、より良いもの、より完璧なものを
求めてしまう傾向にあります。

しかし、現実の冒険は、そう上手くはいきません。
むしろ、予想外の出来事や失敗こそが、
物語を面白くするのです。

完璧な楽しさを求めるのではなく、
不完全さの中に喜びを見出す。

それこそが、真のセンスであり、
人生を豊かにする秘訣なのかもしれません。

RPGを、苦痛を感じながらもプレイを続けるように、
私たちも人生の不完全さを楽しむことができるのです。

そこには、予想外の発見や成長の機会が潜んでいます。
完璧な楽しさなんてない。

だからこそ、人生は面白いと思えるのです。

ほなまた！