新人教育失敗談 ~後日談~
こんにちは、URA太郎です。
以前、1月2日の投稿で、新人教育失敗談を投稿させていただきました。(詳細はhttps://note.com/ryo2021/n/n56bb6eb814a2をご覧ください(^^♪)
その後、ちょっと良い出来事がありましたので記事にして残しておきたいと思います。
担当患者様からクレームがあり気落ちしてしまった新人の方。
色々と掘り下げていくと、セラピストとしての仕事を熱望してなったというわけではかなったようです。
前回の投稿では、「この経緯に至るまでの教え方」について振り返りを行ったわけですが、それ以降の対応については悩みました。
担当は変わりたくないという本人の意思表示がありましたので、続投することになりました。
チーム内では無理はさせられないという結論になり、リハビリを提供できていれば良しとし、指導は行わないことになりました。
それから1か月後・・・
その患者様が自宅に帰る手筈が整ってきました。
色々ありましたが無事に在宅まで支援したので、よく頑張ったなと思いました。
そのような時に、その新人の方から相談を受けました。
「患者様の麻痺した手を何とかしてあげたいんだけど、教えて欲しい」とのことでした。
今まで臨床に対する質問を自らしてくることがなかったのですが、このタイミングでこのような質問をしてもらえるなんて思いもしませんでした。
教えるよりも先に何故そう思うようになったのか聞かせてもらいました。
どうやらその患者様が麻痺した手について訴えることが多く、聞いているうちに何かできないかと思ったとのことでした。
足の麻痺は軽度で外も歩けるようになったので、私が副担当として代行するときはほとんど上肢の治療を行っていました。
そのカルテをいつも見ていてくれたみたいで、新人さんもやらなきゃなって思ったようです。
新人さんへの教育はほとんど何もしてあげられなかったと思っています。
新人教育に携わっていると、何か指導しなければいけないと感じてしまうことが多くあります。
大切なのは新人さんが成長することなのに、気が付くと教えることが目的にすり替わっていることがあります。
教えなくても、日々色々なことを経験するので、本人や指導者が気づかないレベルで成長しているんだと思います。
それがあるとき目に見えるようになるのでしょう。
この経験をした私から出てきた言葉は、
「時間を味方につける。」
でした。
どこで吸収した言葉か思い返してみたら、村上春樹さんの小説「騎士団長殺し」の一文でした。
今回もご覧いただきありがとうございました。
URA太郎は毎週土曜日に記事をUPしております。
それではまた来週(^^)/ 良い週末をお過ごしください。