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四十八文字の話 特別編 『昭和百年記念。皆様、是非読んで下さい①』 GHQからも、そして日本政府からも「焚書」(ふんしょ)に指定された本を今現在読んでます。
皆さん、本年令和七年(2025)は、昭和換算で(昭和元年は1925)でちょうど『昭和百年』です。実は私も最近この事に気付きました。
それでは、とは何ですが、ある書籍を紹介したいと思います。
書名『我が日本學』刊行 昭和十四年(1939)
著者「中山忠直」
石川県金沢の方。漢方医、詩人。
〇まず「焚書」(ふんしょ)とは
簡単に言えば「焚書」とは、「出版及び販売の禁止にされた本」です。
何故焚書にするのか?
それは禁止する事より、その本から根付いて来たであろう「思想」とか、「文化」などを「消滅」させるため、です。
古代から時の政府、権力者は、自分にとって都合の悪い内容が書かれている本をその対象としました。
有名なところでは、この「我が日本學」もそうですが、戦後にGHQ(アメリカ占領軍)による日本の書籍への焚書が行われました。
※この場合の対象本は、アメリカにとって都合の悪い内容が書かれている本、また日本人の文化を礼賛し、精神性を鼓舞する書籍など。
それまで日本の書店や一般家庭に普通に置いてあった約7000種類の書籍がその日から処分されました。
ですが中には持ち主が隠していた、などの理由で「奇跡的に生き残る」の本も有りました。
今回紹介させて頂く「我が日本學」は、この生き残りを元書とし、大阪「ダイレクト出版株式会社」さんから復刻された書籍です。
〇少し紹介させて下さい。
今回の書籍「我が日本學」を知ったのは「ダイレクト出版」さんのお陰です。
下記にアクセスすれば、GHQにより焚書された書籍の中で、現在復刻されている書籍やこれから復刻される予定の本が分かります。
興味有る方は是非アクセスしてみて下さいね😊
※「GHQ焚書アーカイブ」シリーズ
『GHQ焚書アーカイブス』は、戦後GHQによって密かに没収・廃棄されていた書物、あるいは歴史の闇に埋もれてしまった絶版本や重要史料を読み解き、動画講義としてお届けしていく会員制サービスです。
本サービスでは名だたる大学名誉教授や一流研究者にご協力いただき、各専門分野に応じた書物を選定。文体も本の状態も読みにくい書物たちをていねいに読み解き、分かりやすく解説。現代の私たちにとって驚くような内容をお伝えしていきます
この「我が日本學」は、実はGHQからと日本政府からも焚書指定を受けました。
とりあえずGHQは横に置いても、我が国政府から焚書されたとは、一体どういうことでしょうか?何があったのかな?
そんな事を念頭に入れながら読んでいます。
で、この本の内容を是非皆さんにも知って頂きたく、今回ブログに書かせて頂きました次第です。
〇どんな書籍か?
ですが、その内容を述べさせて頂く前に、是非とも皆さんに聞きたい事が有ります。
下記にある事柄一覧を分野毎に、列記しました。
この分野毎の事柄に関する「世界初」 、「世界初の発明、発見」したのが『日本人だ!』と言う事をご存知ですか?
その内容が全てこの本「我が日本學」に記されています。
ほんの一部ですが、是非ともご覧下さい。
【電話機】の発明
→ 明治四年「広瀬自(ただ)よし」(すいません。素性は不明です ) ※アメリカ「グラハム・ベル」の電話機発明はその一年後の事
【無線電話機】の発明
→ 明治四十五年 工学博士「鳥潟右一」
【プロペラ機】の発明
→ 明治二十七年 薬剤官「二宮忠八」 ※「ライト兄弟」が飛んだのはその九年後の事
【ジフテリア菌】の発見
→ 明治二十三年 微生物学者「北里柴三郎」※現在の千円札の肖像
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※共同で菌を発見した「ベーリング博士」は第一回ノーベル生理学・医学賞を受賞
【アドレナリン】の発見
→ 明治三十三年 化学者「高峰譲吉」
【ビタミン】の発見
→ 明治四十三年 化学者「鈴木梅太郎」
【(木造)潜水艇】の開発、使用
→ 豊臣秀吉時代「四国の伊予水軍」 ※えっ、木造で水中を潜れるの? どうやって? これはスゴイ❗とは思いませんか?
【毒ガス】の開発、使用 ※世界初ではないですが
→ 「平安時代❗」には使用されています(【有機物(草根木皮)】から発生させた毒ガス) ※それに派生して開発、使用された物が「毒薬」「解毒剤」「自白剤」等
【火炎放射器】の開発、使用
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→ 室町前期「南北朝時代❗」(1364)。南朝方「楠木正成」が使用
【機関銃(二十発打ち)】の開発
→ 江戸前期 播磨国鍛冶師「井上外記」 ※アメリカ南北戦争で初めて使用されたのはその百二十年後
上記の他にも多くの事例が記されています。また、世界初ではないですが、世界中を見渡しても「その道に長けている分野」という場合も載せています。
〇天文学分野
【地動説】
→ 勿論世界初ではないですが、江戸中期に大坂の医師「麻田剛立」、播磨国商人「山片蟠桃」らが提唱。
【太陽系】
→ 江戸時代後期、豊後国日出藩の儒学者「帆足万里」が「太陽も一つの恒星にすぎない」事を明らかにし、【太陽系】を提唱。
【天体望遠鏡】
→ 江戸後期 近江国 鍛冶師「国友藤兵衛」
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〇数学分野
【微分積分】
→ 江戸前期、幕府勘定吟味役「関孝和」が発見。※イギリス「ニュートン」と同時代
【算盤】
→ 中国発祥ですが、上部区間を「五」単位、下部を「一」単位に改良し、より実用的に改善したのは日本です
〇電気分野
【蓄電池】
→ 来年の大河ドラマ「べらぼう」で主人公「蔦屋重三郎」の良き助言者としても登場する「平賀源内」。
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江戸中期に発明した「エレキテル」(電療器械)が大変有名ですが、これに用いられていたのが【蓄電池】。これはおそらく世界初かと思われます。
またこの天才は【寒暖計】も作っています。
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〇医学分野
【全身麻酔手術】
→ 江戸後期 紀伊国「華岡青州」
【「生体」解剖】
→ 江戸中期 松山藩医「三谷公器」 ※「平賀源内」と親交があり「解体新書」等で有名な蘭学医「杉田玄白」は、あくまで【死体】に関する解剖を見学、解説しているにすぎません
【妊婦の腹部マッサージ】
→ 江戸中期 江戸の医者「賀川玄悦」 ※江戸後期に長崎の出島に来たドイツ人医師「シーボルト」がこれに敬服、「賀川玄悦」の本が翻訳されヨーロッパに伝わり、世界中に広まる
【種痘(予防注射)】※日本初です
→ 江戸後期 伊豆国韮川代官「江川太郎左衛門」
【顕微鏡に解剖組織を定着するための「卵の白味」使用方法】
→ 明治時代 帝国大学の無名の一学生。※これがかなり評判になり、ドイツに伝わり世界中に広まる。
〇化学分野
【「磁器」の着色】
→ 『持統天皇』の御代(八世紀)から。
【反射炉(鉄の溶解炉)】
→ 江戸後期 伊豆韮山代官「江川太郎左衛門」
※だいぶ前に投稿したブログに「江川太郎左衛門」について書かせて頂きました。よかったら見て下さい。
また意外なところでは
…火をつけたままで懐中(ふところ)に入れ、保持出来る「火縄」
…雨にも消えない「松明」(たいまつ)
…携帯用照明器具、現代でも使用されている「懐中カイロ」、等々
〇農業分野
【欧州の麦畑】→ 日本の小麦耕作法を模範とする
【アメリカ:カリフォルニアの水田】
→ ロッキー山脈から湧き落ちる「水」は冷たすぎるために農業には適さなかったが、これをある日本人が、水を曲水の型でうならせて流し、太陽に照らされる時間を増やす事により「水」を温かくし、農業に適する様にした
【稲の北海道、樺太移植】※本来「稲」は熱帯性植物
→ 明治時代 農学博士、後の日本製糖社長「酒向常明」が提唱した論により、寒冷地でも稲作が可能である事を立証
〇軍事関係
【火縄銃】
→ 真実を言わせて頂くと、所謂「種子島銃」が伝わる以前から既にこの日本では銃は生産されており、性能は国内産の方が種子島銃よりも上
【鉄製軍艦】(大砲三門搭載)
→ 戦国時代 志摩の大名「九鬼義隆」
【高射砲】
→ 江戸中期 信濃国高遠藩の砲術家「坂本天山」
【空気銃】
→ 江戸後期 近江国 鍛冶師「国友藤兵衛」
※ この人物「天文分野:天体望遠鏡」の欄にも登場してます
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【(電気)地雷】
→ 江戸後期 薩摩の大名「島津斉彬」
【お台場(人工の砲台島)】の建設 ※某テレビ局のある地名にその名が残っています。東京湾内に「七つ❗の人工島」を築造
→ 江戸後期 伊豆韮山代官「江川太郎左衛門」
※この人物「医学分野:種痘」「化学分野:反射炉」の欄にも登場してます
〇「海外技術、最新技術の間違い」を指摘し、改善
【支那暦】
→ 鎌倉時代から既に日食、月食の時の誤差が指摘されていたが、江戸前期(1684)に「池田昌意」他が新たに【日本暦】を制定し、採用される
【緯度測定方式】※明治時代当時の万国共通方式
→ 明治三十五年(1902)、岩手県の水沢観測所長「木村榮」が当時の世界共通【測定方式】の間違いを指摘し、名を上げる。
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また長年の功績により、月の裏側にあるクレーターが「キムラクレーター」と名付けられています
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上記以外にももっと沢山の事例が載っているのですが、専門すぎて私の浅学ではついて行けません😅
ですが、皆さん。
これらの業績を見せられたら、日本人の優秀さ、欧米諸国に負けてない科学力を自覚し(【鎖国❗】なんて関係ないですね)、ご先祖から引き継いでいる自分達の文化、伝統をもっと誇ってもいいと思いませんか?
また同時に聞きたいのですが、上記に出てきた「偉人達」の名前を何人知ってますか?
戦後から現代までの所謂「自虐の歴史」を教え込まれてきた同世代の人よりは、まだ真実を理解していると自負している私も、この「偉人達」にはホントにビックリするぐらいの驚きでした。
ですがそれと同時に、やはりこれら「偉人達」の中にも名前すら聞いた事のない人物がいるのも事実です。
それは何の理由からでしょうか?
どうして【現代の学校教育】はこれら「偉人達」を伝えようとしないのでしょうか?
〇昭和初期に既にあった「自虐史観」
ですが皆さん、この書籍の著者「中山忠直」氏はこの本の中で、この本が発表された時代、昭和十四年(1939:日中戦争勃発の年)の段階で既に
【もっと胸を張れ!西洋に負けていないのに日本はあまりにも自虐的だ】
と述べているのも驚きです。
私は戦前の時代は【決して弱音を吐くな!欧米諸国に負けるな!】と教え込まれていたと思っていましたが。
ですが著者がこの時代を鳥瞰(ちょうかん)してみるとそうには見えない様で、この時代(明治〜昭和初期)で既に日本は西洋に対して「自虐的」になっている様です。
〇「日本人の原型」を追求研究し、その結果をこの本で発表した事が、当時の日本当局、そしてGHQにより「焚書」となる
どうして自虐的になるのか?
どうしてこんな具合になっているのか?
当然疑問に持った著者は、その原因を、日本人の民族性、究極は「日本人の祖先はどこから来たのか?」等との研究にその原因を見出そうとしました。それもそれまで私が知っている通常の「歴史学」には無い視点からです。
どうやらこれら点がGHQを不快にし、「この本は危険だ❗」とされたため、焚書となった様です。
次回は、中山氏が行き着いた「日本人の原型」等の点について詳しくご報告しようと思います。
(続く)