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茶道教授の独り言
2021年10月31日 07:31
「腐葉土の 出来は上々 秋深し」大きな入れ物で作った、腐葉土。切り返して見たら、良く出来ていました。これをもらってきた畑の土と混ぜ、しばらく寝かして、春に使います。
2021年10月30日 09:35
「履き慣れし 草履取り出す 秋麗」余りに素晴らしいお天気。近辺の社寺参りを、思い立ちました。着物の準備は完了、さあ履物を選びましょう!
2021年10月29日 06:02
「椿の実 上皇の御所 朽ち果てて」茶道誌 淡交11月号に採って頂きました。茶友から電話が入り「後鳥羽院でしょ、隠岐でしょう。貴方らしい!」まあ後鳥羽院に限らず、遠島となった帝・上皇様方を思いました。こんな風に歴史を詠むのが、大好きです。
2021年10月28日 07:39
「柿紅葉 祖父母おわせし 日の遠く」柿の葉が美しい色を見せています。この頃となると祖母は着物・寝具の冬支度を急ぎました。祖父は菊一色の生花に、取り組む日々が続きました。それを見ていた少年時代の私は、とても幸せでした。
2021年10月27日 06:46
「黄落の 道は山門 本堂へ」ようやく辿り着いた階段の先に、立派な山門が見えます。それをやっと上り切ったら、本堂は未だだいぶ先でした。銀杏の葉は、滑り易いので注意せねば成りません。
2021年10月26日 06:22
「独り居て 林檎の色に 励まされ」祖父母・両親が亡くなり、独居老人になってしまいました。同じ敷地に兄が住んではいますが・・・独りで寂しいと思う事は有りません。それでも沢山の思い出に、負けそうな日も有ります。そんな時大好物の、林檎の赤に元気をもらいます。
2021年10月25日 07:03
「木通の実 割れて話すは どんな事」あけびの実が、ぱっくりと口を開けています。さてさて隣同士で、何を話しているのでしょうか?少し風に揺れ、話は長く続きそうです。
2021年10月24日 08:18
「桐一葉 姪は異国へ 嫁ぐとか」待っていた吉報です。やっと姪が結婚、アメリカの人とのご縁で渡米するとか。少しばかり手元で御茶を仕込みました。外国ならイケバナを指導すれば良かった!今更考えました。広大なアメリカのどこに住むのでしょうか?
2021年10月22日 06:12
「銀杏黄葉{キバ}堀川通り 上り行く」お馴染みの堀川通り。今出川との交差点を過ぎると、景色が一変します。辺りが銀杏の黄色に包まれるのです。余りの美しさに、寺の内より一つ前のバス停で下車。左右の景色を楽しみながら、御家元への道筋を進みます。
2021年10月20日 06:23
「流星を 共に見し人 忘られず」あの人は星が好きで、星座にも詳しい人でした。灯りの少ない公園・海岸などで、時間を忘れ星を眺めました。その時見た流星には、たった一つの願い事をしました。今でも夜空を仰いでいると、その人の口調や横顔が浮かんで来ます。
2021年10月19日 08:03
「薄紅葉 松の間に 見え隠れ」松林の先に、薄く紅葉した木が見えました。松の緑が紅の色を、とても引き立てています。この道をもう少し進み、何の紅葉か確かめたくなりました。少し歩を早めます。
2021年10月17日 08:22
「床の間に 落ち着き醸す 実紫」すさ{藁}の入った侘びた壁色に、紫式部の実が良く似合います。浜菊の白との組み合わせも良く、落ち着いた雰囲気となりました。
2021年10月16日 06:47
「胡桃入り 母のケーキの 懐かしく」料理は不得手だった母、お菓子作りだけは伯母直伝で作ってくれました。今思えば粗末なケーキですが、あの頃は余りケーキ屋なども無くて・・・母のケーキは、貴重なおやつでした。
2021年10月15日 06:00
「柳散り 信念揺らぐ 日も有るや」それは細い柳の葉が、簡単に風に揺れ散り敷きます。枝がそよぐたびに、パラパラと落ちる感じでした。ふと自分のやり方は間違っていたのでは?と胸に疑念を抱いたのでした。