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「伝える」と「伝わる」

天文教育普及研究会の近畿支部会にて、招待講演をさせて頂きました。

テーマが「若いからできる天文普及活動」という事でしたが、個人的に「若いから・・・」という部分に対する明確なアドバイスは、思いつきませんでした。だから、若く頭の柔らかいうちに知っておいて欲しい事を内容に込めたつもりです。

講演タイトルを「天文の価値の伝え方」として、「伝える」ことと「伝わる」ことの違いを意識しましょうという内容。マーケティングの基礎の部分をかみ砕きました。

星に詳しくない一般の人のために開催するイベントは、いかにハードルを下げるか、いかにニーズを掴むかという部分が大事になってくるのだと思います。それを考えないと伝わらないし、伝わらなければ裾野も広がらないと思っています。(裾野を広げないと普及にならないし)

「伝える」は、ボールを投げる行為であり、「伝わる」は相手がキャッチできるボールを投げるかどうか・・・という例えをしたのですが、一般の人たちが緩いボールしか受け取れないのに、剛速球や変化球を投げないでしょ?って話です。どれぐらいのスピードのボールなら受け止めてくれるか。。。それを考えることの重要性を伝えたかったのです。

伝わっただろうか・・・

それが若い頃にたくさん失敗して、回り道をした私が伝えたいことです。

相手のことを思いやり、たくさん考えて、優しい企画の天文系イベントが若手のチカラによって、たくさん広がって欲しいという願いを込めて。


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伊藤 うらら (うららん)
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