大学生になって_本が読めなくなった

大学生になって、本が読めなくなった。

春から大学5年生になるオサナイです。今日(3月8日)は私が通っている一橋大学の前期合格発表だったということで、大学生活にずっと付きまとっていた悩みを成仏させるために書いてみることにしました。

タイトルの通り、大学に入ってから本をすっかり読めなくなっていたことについてです。

心理的な問題が大きいと思います。気づいたら本を読むことが苦痛になっていました。元々本好きなのでまあまあ大事件です。これについて、なんとなく原因がわかったのと、大学生活も終盤でけっこうマシになってきたよという感じなのでそういうことを書きます。

つまるところ、私の頭が足りていないということに尽きるのですが、同じような状態に陥った人がいないかなーと少しの期待を込めてのシェア〜。

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大学に入るまでの読書生活

小さい頃から本は身近にあって、子どもの頃に読み聞かせをしてもらうことはよくあると思うけど、私の場合は母に読み聞かせを披露してた記憶があるくらいだった。中学の頃も自分からリクエストして学校の図書館に本を入れてもらったり、高校に入ってからも学校から配られた誰も使ってない「読書記録」みたいな紙に嬉々として読んだ本のタイトルを書き込んでいた。

そんな私が、大学生になって全然本が読めなくなっていた。大学1〜3年の間に自主的に読んだ本はたぶん10冊くらいしかないと思う。ヤバい。なんとなく読書好きみたいな雰囲気を出してみるけど、実はほぼ高校までのストックで話をしているフシがある。きびしい。。。

時間が経つにつれて、

全然本読んでない!→読まなきゃ!→よ、読めない...→以下ループ

みたいな悪循環にハマっていって、本を読んでない自己嫌悪が常に脳のCPUの一部を使い続けてるみたいな状態に。そうなると通常運転できる容量が減るのでさらに頭を使えなくなるという。。。

では、そもそも大学に入ってなぜこんな状態になってしまったのか。これについては大きく2つの要因があったと思っている。(要因とか言ってるけど、マジで私の能力不足でしかないので恥ずかしい)

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①読みたい本を選べなくなっていた

どういうことかというと、気づいたら私は「読みたい本」ではなく、「読むべき本」に向き合っていたということ。

ひとつは、マジでマジに読まなければいけない大学の講義で使われる本。講義で使われる本は、いわゆる学術書とか、古典とか、英書だ。正直、これが私の手には負えなかった。読めば1ページで睡魔に襲われ、物理的に読みたい本を読む時間を確保できない。だってこいつらを倒さないといけないから。。。

思い返すと私がたくさん読んできたのって小説とか新書とかだったので、まあ無理ゲー。(入る大学まちがえたなって何度も思いました)

もうひとつは、何となく読んでおいた方が良さそうだなーって本。私の場合、商学部なので『資本論』とか『論語と算盤』とかにトライした覚えがある。だけど強制力がない場合に「読みたい」よりも「読むべき」で本を手に取るのはあんまり良いことがないと思っている。ページが進まないときに無理をするよりも、読みたい本との出会いを大切にした方がいい。

(これについては、文月悠光さんの「TSUTAYAと私の『永遠』」というエッセイの中に「まさに!」ということが書いてある。有料だけどcakesのリンク貼っておきます)

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②求められる読書の質が違う

これもアカデミックでは当たり前のことだけど、大学では「本を批判的に読む力」が必要になってくる。これがまあ、義務教育を素直に疑問も持たずいい子で生きてきた私は苦手で仕方がなかった。

小学校から高校までは「書いてあることの意味を完璧に汲み取るだけ」でよかった。そういう文章の読み方しか知らなかったので、大学に入ってから「自分はどう思うか????? 筆者の意見に反論する?????? え?????????」っていう大困惑。

ゼミで何にも生産的な発言ができない私はますます本に向き合うことに苦手意識を持つことになったのだった。。。

(これに関しては、ちょっと日本の教育制度のせいにしたい気持ちはある。せめて高校生くらいから自分の頭で考える訓練ができていれば...本当に大学受験にチューニングされた脳になってしまっていたので。)

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解決法みたいな何か

最近は調子がよくなってきたということで、ここから3つほど良くなった理由を紹介します。

(1)ペア読書

最初に一番解決法っぽいやつを提示しておきます。ペア読書って知ってますか。大学の友人と何度かやってみたのですがめちゃいいです。方法論は貼った記事を読んでほしいのですが、

(ⅰ)30分程度で読み切れそうな本を選ぶ
(ⅱ)読み終えた後にディスカッションする

ってポイントが本が読めなくなってしまった私のような人間に効きます。

読める本を読むことで自信をつけ、

全然本読んでない!→読まなきゃ!→よ、読めない...→以下ループ

を断ち切り、ディスカッションで自分の頭で考える訓練をする。今のところ自信を持って紹介できるベストソリューション。だと思います。(考えた方、すごいです...)

(2)賢くなる

ペア読書とかで読みたい読める本で自信を保って頭を使う努力してれば、賢くなって読める本が増えると思う。結局自分の頭が良くならないと読める本増えないですしね。自信を保ちつつレベルアップしていくのが大事。

(3)時間が解決してくれる

まあ正直、身も蓋もないですが一番はコレ。大学も卒業が近くなると、やりたくないことをやらなくてよくなります。時間ができる! 読みたい本を読むだけ! 楽しい読書ライフが待っています。思う存分好きな本を読みましょう

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ということで、新大学5年生がいろいろ言いましたが、趣旨としては

読めない本を読もうとしてスランプに陥った時は、読みたい読める本を読んでいったら良い感じになったよ

ということ。

感想を書くなり、共感をするなり、一笑に付すなり、何かしらリアクションくださると嬉しいです。(読んでいただいた上にそこまで欲しがるなよ、って感じですが)

特になんの感想もない人はオススメの本でも教えてください! よろしくお願いします!


もしいただけるなら......都心までの交通費にさせてください......