「会いたい」をすこし億劫にさせるもの
友人のすくない私でも、「あのこに会いたい」「会って話したい」と思うときはけっこうあるのです。
でもそれが、あんまり行動とイコールにならない。
というのも「会う場所選び」が苦手だからです。
いい大人ともなると、人に会うときって場所選びが重要じゃないですか。
ひさびさに会って話したいとなれば
どこか素敵なお店でランチしよう
新しくできた雰囲気の良いカフェでお茶しよう
となるのが自然な流れで。
その場所決めに毎回悩んでしまう。
そもそも私は素敵なお店を見つけ出すことが下手です。
というよりあまり興味がない。たぶん食への関心が薄いことに起因しているのでは、と思うんですが、美味しいお店を見つけようとかそこに行ってみようという気持ちがあんまりないのです。
だから提案できるお店の知識が足りない。
でも私はやっぱりもういい大人すぎるので「どこでもいいよ」とか「なんでもいいよ」がコミュニケーションとしてマズイのは重々わかるのです。相手に任せきりは申し訳ないとも思う。だから内心苦しみつつ慣れない情報を検索して何個か案を提示するようにしてるのですが、もう決まるまでにはクタクタという気持ちになっていたりします。
そういうわけで、
「あのこに会って話したいな~。……(場所決めの一覧の流れを想像する)……まぁそのうちね(そして流れる)」
みたいになっちゃいます。
こういうところを苦もなくできるのが本来の社交性というものなのでしょうけれど、なんせ私はない社交性を必死にあるよう取り繕って生きる人間。とてもハードルが高い。
贅沢な望みを言ってしまうと、
帰り道に話しながら歩いて別れるとこまで来たのにそこでもまだ話すとか
夜のバイトの後に駅でセブンティーンアイス買ってだらだらしゃべりながら食べるとか
適当なスナックとお酒を買ってする宅飲みとか
たぶんきっと、そういうのがしたいんだろうなぁって思う。
とここまで書いてきて私ってモラトリアムな価値観から抜けきれない貧相な人間かもと思えてきた……
うーん、大人の交流ってむずかしいなぁ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?