人はいつか 遠くへ行ってしまう 生きることは 死ぬことの裏返し 想いはあっただろうか 夢はあっただろうか 辛い別れだろうか 誰かがそばにいるだろうか どうだろうか 生きるは死ぬこと 死ぬために生きている 誰かと手を握っただろうか 涙を流しただろうか 耐えがたい夜を乗り越えただろうか 友と笑いあっただろうか どうだろうか だけどひとつ確かなことがある そこには未来があるだろう そして先に続くだろう 続くだろう 未来へ続くだろう
今僕は夢の中 僕はなにか夢を見ている 君が隣でいつものように笑ってる そこは夏の草原で 二人並んで歩いてる 手があたってチラッと君を見てさ そしたら君もこっちを見てるんだ 僕は夢を見てるのさ あぁまだ夢から覚めたくないなぁ 君に会えたのはたぶん偶然じゃない気がするんだ 何でか分からないけれどきっとそうだと思う 星が連れてきてくれたんじゃないのかな 夜になると君を想う きっとこれが恋なんだろうな 学校ですれ違うだけなのに 僕は夢を見てるんだ おはようの後の言葉が 喉に
人を忘れた道の端 小さな花が咲いている 少し元気がないけれど 見てやってはくれないか 寂しい夜が増えている 道からはずれた岩の陰 小さな花が咲いている あぁもうお別れだ もう会えやしないのか 小さくなって溶けてゆく いつかまた咲いてはくれないか 君の姿をもう一度見たい その時はきっと僕もいる だからまた咲いてはくれないか 君の花びらに触れたい その時はきっと逢いにゆく
雪解け水が 不安や恐怖を掻っ攫う 何億年も昔凍りついた想いが 河になって暴れだす 心が河に飲み込まれ 遥か彼方へ流れゆく 心も体も 星に抱かれてどこまでも 雪解け水は 海へ雲へ雨になる また僕らの想いを凍らせる 未来の誰かに贈るため でも、だって、どうせ、お前なんか そんな声は聞こえない あるのは僕と君と 空を飛ぶ夢 やっと吹いた春風が笑う 春風に乗って飛びまわる夢を見た ただただ笑うしかなかった 眩しいほどの青空を 君と一緒に飛びまわる あぁ空に溶けて
生きていると そこに過ちがある 間違いがある 失敗がある 生きていると 見つけることよりも見失うことが多い気がする いっそ見えない方がいいかもしれない 笑われても蔑まれても 見えないくらいに それでもやらなきゃいけないことに変わりはない 本当に僕のことを 心配してくれたのだろうか 尋ねることなどできやしないよ だってあなたが笑っているから 気を遣ってくれるなよ その方が生きづらい 心の中じゃあ何を思ってるんだか 分かりゃあしないよ いつもよりも 帰りに乗る自転車の
おとうさんはたばこのにおい おうちにかえるとにおいがする おとうさんはたばこのにおい それはおしごとのにおい それはがんばっているにおい あんまし好きなにおいじゃないけど でも、おとうさんがぼくらのために がんばっているにおいだから なんだかきらいにならないんだ おとうさんのにおいをかぐと ぼくもがんばろうっておもえるんだ 今日もおとうさんからたばこのにおい
雨は雲から落ちて消えるもの それを悲しむことはないさ 河は流れて消えるもの それを嘆くことはないさ 海は優しく消えるもの それを悔しがることはないさ 雨は死ぬ 河も海も雲もみんな死ぬ でも水は死なず 形を変えて生きている それを怖がり怯えることはない また雲となり雨となり河となり海となるだろう それを恐れ涙を流すことはない 命は消えてしまっても 魂が死ぬことはないのだから
少しずつ少しずつ 星の想いがふり積もる 未来の僕らに伝えるために 想いを遠い遠い奥底へ ただひたすらに眠るんだ 氷漬けのメッセージ ある日突然溶け出して 星の想いが溢れだす 星が僕らに伝えるための 遠い昔の置き手紙 星は知っていたのだろう 氷漬けのメッセージ 全てを飲み込み流れてゆくよ 大きな想いの大河となって
僕の体の海原に 漂流瓶が浮かんでる ずっとずっと昔から 受け継いできた言伝を 破ることなどないように 僕もこの世にいた事を 手紙に書いて瓶に詰め 次の海に投げようか 漂流瓶のむかうさき 瓶につまった言伝は 今日もプカプカ浮いている 誰かに拾ってもらえるように
この世は極楽 お金があったらなんでも買えるぜ 愛や政治や信仰さえも お金が好きな神様なんて なんだか人間みたいだな 神託とか予言とか 僕には全く聞こえない 聞こえてくるのは僕の声 この世は天国 大人は僕等に教えてくるが ホントかどうかは教えてくれないよ 個性が大事と教えられるが 周りを見てみりゃなんだか一緒だな 誰にも知られずなんでも言えるぜ いい時代に生まれたもんだね 最後に目を見て話したのはいつだったかな あの世は地獄 ここに生きてる僕たちは 死んだら全員地獄行
あなたに出会うために 僕は生きている 別れの瞬間はいつも怖いけど あなたに出会えないのはもっと怖い あなたに出会い ギターを弾いて 一緒に歌って笑いあう 眠れない夜ならば夜通し歌おう ひとつの時間をひとつの場所で 一緒に過ごすということは ただひたすらに美しい ただつるんでるわけじゃないんだ 僕はあなたを忘れないだろう 僕たちは生きている
毛布みたいにかわらぬやさしさを あたたかく、ふわふわなやさしさを ふと気づく やさしさに気づく 目をつむって抱きしめた 言葉にするけれど どうしても軽くなって 大袈裟にすれば どうしても嘘っぽい 布団みたいにかわらぬやさしさを 柔らかく、太陽のようなやさしさを 自分を愛し あなたを愛する 澄んでいて穏やかな空の下 人は皆 頑張って頑張って生きている こころもからだも 精一杯生きている だから、いつもそばにはやさしさを あなたに寄り添う そんなたしかなやさしさを
夜があるから 月を知り星を知る 朝があるから 雲を知り空を知る 地球は僕らに教えてくれた 世界というものを 君がいるから恋をして そして僕は愛を知る あなたがいるから心を知って そして生きる事を知る 地球は僕らに教えてくれた 人間というものを 僕は全てに教えてもらった 僕は幸せだった おかげで僕は人間になれた 今度は僕が誰かに教えることが できるだろうか
あ〜あぁやんなっちゃうな ぜーんぶほっぽってさ 綺麗な空を見に行きたい あ〜あぁやんなっちゃうな テストがあるよ 仕事があるよ 点数とか規則とか お金とか権力とか 量が多いとか少ないとか 政治とか宗教とか 色が違うとか言葉が違うとか 銃だとか戦車だとか 画面の中の大人とか そんなつまらんもんが ぜーんぶすっ飛んでしまえばな すっ飛んで流れ星になれば つまらんもんでも綺麗に見えるかな そんな世界はいい世界だろうか 少なくともちょっとだけ 空が綺麗に見えるだろう
家は小さな方がいい 小さい庭があったらいいな 手を伸ばせばティッシュに手が届く ちょっと散らかっているけれど そのくらいがちょうどいい 食べたいときに食べたいものが 食べれるくらいの余裕がほしい 扇風機で「あーーー」ってやろうと思うような 気持ちがちょっとはある 天気がいい日は縁側で ぐでーっと寝転んでいたい たまに近所のノラ猫が ご飯を食べにやってきて 文句をブツブツ言いながら 山盛りのご飯を食べさせたいな 近所の小学生と仲良くなって 一緒にヘラヘラ笑いたい
帰り道を並んで歩く そこに言葉はないけれど 大丈夫 分かっているよ 恥ずかしくってさ 言えやしないよ 代わりにさ 手をつなごう 慣れてないから うまくできないけど 優しく握り返してくれないか あぁあなたを愛してたいな どうせこの世を生きるなら あなたと並んで歩きたい だから頑張って手を握るよ