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【詩】夢中

今僕は夢の中
僕はなにか夢を見ている
君が隣でいつものように笑ってる

そこは夏の草原で
二人並んで歩いてる
手があたってチラッと君を見てさ
そしたら君もこっちを見てるんだ

僕は夢を見てるのさ
あぁまだ夢から覚めたくないなぁ

君に会えたのはたぶん偶然じゃない気がするんだ
何でか分からないけれどきっとそうだと思う
星が連れてきてくれたんじゃないのかな
夜になると君を想う

きっとこれが恋なんだろうな
学校ですれ違うだけなのに
僕は夢を見てるんだ

おはようの後の言葉が
喉に張り付いて出てこないよ
大した言葉じゃないはずなのに

何てことない時間が
まるで昔夢中になって見た映画のよう
主役は君で僕はなんだろうな……わかんないや

君はとても素敵だから
どんな夢もかなわないだろう

君に会えたのはたぶん偶然じゃない気がするんだ
何でか分からないけれどそうだと思う
神様の気まぐれかもしれないね
何でもいいさ君がいれば

あぁあの映画一緒に見たかったな
二人きりは嫌だったかな
優しくされるのはなんかつらい

まだ起こさないで
まだもうちょっとだけこの夢を見ていたいんだ

君にとって僕はきっと
いい友達だったんだろうな
隣のクラスの男の子で
ちょっと仲がいいくらい

もう少し待ってくれよ
いいだろう?

僕なりに頑張ってみたけど 
うまくいかなかったみたいだな
どんなに頑張っても
君の目線は廊下の隅

君は人生を漂っていた僕が見つけた
最初で最後の船なのさ
思わず叫んで手を振ったよ
君は気付かず素通りしたけど

きっとあれは恋だったんだろうな
僕は夢を見ていたんだろう
終わってしまうのが怖いほどの
ずっとずっと夢のままでいたかった
ずっとずっと夢中でいたかった

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