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田舎エンジニアの転職記②

カラーバス効果という心理学の用語を聞いたことがあります。
何か一つのものを意識することで、それに関する情報が自分のもとに集まってくる、という現象だそうです。
それまで転職について全く考えていなかった私が、一度の面談によって転職のTVCMに目がいくようになったのです。
会社でも、中途採用で転職してきた人に話を聞きたい、と思うようになりました。
そこで、最近転職を果たした大学の友人に話を聞きました。

転職はそのあとが大変

まず最初に言われたのが、転職は内定がゴールではない、ということです。
当たり前のことですが、仕事内容はもちろん、人間関係がすべてリセットされ、居住地やライフスタイルが大きく変わります。
それは新卒のときにいちど経験していることですが、一から新しく人間関係を構築していきながら、キャリア採用としての成果が要求されます。
右も左もわからない新人とは異なり、常に一定の水準を求められます。

この話を聞いて重要だと感じたのが、「嘘をつかない」ということです。
当たり前のことですが、要は自分のできることとできないことをはっきりと明示するべきなのです。
「できないことを言わない」というのは消極的な嘘なのです。
転職活動を始めるにあたって、このことを胸に刻みました。

自責思考で考える

全ての選択や行動には相応の責任が伴います。
現職の会社を退職して新しい環境に身を置くという選択をするにあたり、責任との向き合い方について改めて考えました。
私が大事にしている考え方として、自責思考と他責思考があります。
その言葉の通り、責任を自らのものと考えるか、他者のものと考えるか。
わかりやすくいうと、自分のせいか、周囲や環境のせいか。

ふとしたときに、「電車が遅れたせいだ」や、「○○さんがやってくれると思っていた」など、自分以外のものに原因を求めてしまいます。
それはいいかえると「自分はわるくない」と言っているようなものです。

たしかにやむを得ない状況はあるかと思いますが、すでに起きてしまったことに対して必死に弁明し、自分に非がないことを証明しようとする姿勢は建設的といえるでしょうか。
未来を良くするための時間の使い方でしょうか。

私は全てのことを自責思考で考えるべきだと思います。
他人を説得して変えることは簡単ではなく、結果に関わらずその過程で軋轢を生じます。
そうであれば、自分をかえることのほうが手っ取り早く、有効なのです。
自分が変われば周囲の反応も確実に変化します。

周りに期待しないという言い方もできるかもしれません。
この状況を打開できるのは自分だけだという強い意志を持つことで、態度や行動がより積極的になるのです。



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