【詩】春を告げる鳥

春を待ちわぶ
桜の木の下で
春の鳥に告げられたんだ
君が旅立つ時が来たって
涙は似合わないから
桜の木の下に置いてきたんだ
頬をかすめる風が
春草はるくさの香りを運んできた
嬉しいのかい？
悲しいのかい？
息をすることも無くしかけてた
君が今　翼を広げようと
もう振り返りはしないんだろう

春を待ちわぶ
桜の木の下で
春の鳥に告げられたんだ
いつもの春とは違うって
君がいなくなった春は
桜の木の下で涙したんだ
駆け抜ける春の風が
君の背中を押してるんだね
嬉しいのかい？
悲しいのかい？
空を見ることも無くしかけてた
君が今　翼を広げたんだ
あの大空を翔けていくんだろう

だけど
いつの日か
虹に出会えたなら
知らせてほしい
手紙でも何でもいいから
がんばれよりも
おめでとうよりも
心から
心から　ありがとう