魚柄仁之助の巣ごもりレシピ 第8回

手間はかけずに時間をかけて
〜第八回 温泉卵〜

生卵でもなきゃ、茹で卵でもない
半熟でも固ゆででもない卵料理・・・
それが温泉卵です。

その作り方は
卵を65℃位の湯で約30分くらい茹でるのですが、
65℃をじっと保つのって、ちょっと難しいかも?

そこで沸騰した湯を注ぐだけでできる温泉卵を
やってみましょ。

図1

・沸騰した湯(100℃)を瓶(ここでは450㏄)に入れて少し冷ます(95℃位)
・常温に置いていた卵をその中に入れる

図2

・瓶に蓋をするが、このままだと瓶内の湯がすぐに冷めてしまうので
 保温する。

*保温の仕方
 瓶をバスタオルで包むだけでOK
 タオルでなく、新聞紙4~5枚で包んでもOK
 クール便用の発泡スチロール箱もOK

図3

クール便用の箱に入れました

図4

保温30分後に取り出して殻を少し剥いたところです。

図5

殻を剥いて器に入れました

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ご説明

卵の白身と黄身では固まる温度が異なります
黄身は低温で固まり、白身は高温で固まりますから
この写真のように、黄身は半熟、白身は半生?状態です

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最初に書きました温泉卵を作るための温度は「65℃で30分」なのに
95℃の湯を入れてもいいのか?と疑問を持たれる人もいると思います。
・瓶に湯を入れた後は保温していても温度は下がります
・卵の温度は常温でしたからだいたい15℃くらいです
そのような条件が有りますから95℃位の湯を注いでも、ずっと95℃ではなく
平均すると65℃で30分…に近い条件になるのです。
だから、「保温をする」と言っても魔法瓶のような保温力の高すぎる容器は
向いていません。保温力が強すぎると普通の茹で卵になります。
ほどほどの保温力でテキトーに温度が下がることが温泉卵作りには
向いているのです。

 で、身近なところで、うらわざをひとつ・・・・・
カップ麺の空容器に卵をゴロンっと入れ、カップ麺を作る時と同じように
やかんのお湯を注ぎ込み、蓋をして30分置いといてくださいまし
これで一応温泉卵は作れます
ただし、カップが大きいとやや硬めになり、小さいと軟らかめになります
なーんだ、それなら最初から瓶じゃなくってカップ麺容器で
やってくれればいいのにィ~
と言われそうですが、家には、カップめん容器が無いの。
だから瓶でやったの。
🙇すみません・・・・

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今回も営業部のKさんがレシピを実践してくださいました!

〜「飛鳥新社営業体験談」第8回〜

カップラーメン、もちろんあります。
時々食べたくなるんだよね~と言いつつ、時々ではない頻度の登場ではありますが…
一番お気に入りのこの銘柄で挑戦します。

レポ1

中身を美味しく食べたあと、空き容器を綺麗にします。
容器は水に強く、普通に食器用洗剤で洗っても特に変化はありませんでした。

レポ2

容器が十分に乾いたら、いよいよ準備完了です。
先ほどの容器に、沸騰後少し落ち着かせたお湯を注ぎ、常温の卵をそっと入れます。

レポ3

ふたがペラっと開いてしまうので、お皿で重しをします。

レポ4

そしてそのまま30分放置!
はたしてうまくできるのでしょうか…

引き上げてみました。お湯はかなり冷めています。

レポ5

完成!

レポ6

白身がかなりゆるゆるで、失敗…!?かと思いましたが、
黄身はしっかり加熱され、マットに仕上がっていました!不思議~!

卵は見た目が変わらず、割るまで結果がわからないのでドキドキしますよ。
そこで、いろいろなカップラーメンの容器で実験してみるのも、楽しいのではないかと思いました。
ぜひ食べ比べてお好みの固さを探してみてください。

見事、成功ですね!
温泉卵、私大好きなんですが、温度の管理が難しくてなかなかうまくできないでいました。
それがこんなに簡単に作れるなんて…! 魚柄先生、ありがとうございます!
皆様もぜひ挑戦してみてください〜(編集部A)

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魚柄仁之助先生の台所リストラ術をもっと知りたい方は飛鳥新社のページを御覧ください。

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