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     三伏養生

今日から中伏に入ります☀️
『中伏』ってなに?!
と思う方はいるでしょう。

大昔から『寒有三九、熱有三伏』
ということわざがあります。
先人達は一年間の中で
寒暖の気象変化を観察して
最も寒い期間を『三九天』と呼び
最も暑い期間を『三伏天』と呼んでいました。

二十四節気ではありませんが
厳しい自然環境の中で生きていくために
農業と健康を指導するポイントとして
生活に固定した『雑節』みたいな期間です。


三伏とは、小暑から処暑の間にある
一年の中で最も暑くて湿気も多い
30日間から40日間をさします。


『三』とは、初伏、中伏、末伏の総称で
『伏』とは、潜伏や伏すという意味です。
暑さを避けるために植物も、虫も、人も
みんな伏して動かないイメージです。

三伏期間は熱中症や夏バテになりやすく
食欲がない、寝つきが悪い、胃が冷える、
下痢する、げっそり痩せるなど
蒸し暑さにやられ体調不良の方は多いです。

三伏期間の中で、中伏が一番蒸し暑いです!
毎年の中伏期間の日数は固定せず
10日間の年は一番多いですが
今年のような20日間もあります。
通常と比べ、苦しい期間が倍になるため
『双中伏』とも呼ばれています!


でもね、夏や三伏期間は
暑苦しくて悪いことばかりではないのです。
中医学の面白いところは
陰陽の考え方にあります!
陰と陽は、常に一緒に存在しています。

夏のこの暑さを利用して
病気を治す絶好のチャンスでもあります。
それは『冬病夏治』という治療法です。
冷え性や鼻炎、気管支炎、腰痛、
皮膚病、生理痛、神経痛、むくみなど
冬によくある不調を夏にわざと発汗させて
治す漢方湿布『三伏貼』があります。

当協会の塗る漢方オイル『三伏精油』は
まさに『冬病夏治』思想に基づいて
開発した漢方薬草精油です。
塗るだけで不調の改善に繋がります。

夏の暑さを利用して発汗だけではなく
陽虚体質の改善にも絶好の機会です。
それはなかなかユニークな療法で
『晒背』(サイハイ)といいます!

陽虚とは、体の熱が不足した状態です。
代表的な症状は『寒がり』『低体温』。
内臓機能低下や手足が冷たい、
免疫力や自然治癒力低下などもあげられます。

中医学は『天人合一』の医学です。
自然界の陽気の代表は太陽です。
その陽気が最盛になるのは夏で、
夏の陽気を背中の督脈から
体に取り入れると陽虚が改善されます。


陽虚の方は、熱中症にならない程度
体調万全の時に、水分をしっかり補充して
午前中の暑くない時にトライしてみて下さい。


💮三伏の食養生
『初伏餃子🥟、中伏麺🍜、三伏烙餅摊鶏蛋』
三伏の食べ物について
このようなことわざがあります。

初伏は餃子。
食べると体力増強に繋がります。
中伏は麺。特に食欲を回復するために
ジャジャン麺がオススメです。

小麦は清熱解暑の働きがあります。
醬は卵、トマト、ゴーヤときくらげを炒め
甜麺醤に豆板醤を少し足すと美味しいです。末伏は、卵炒めの春餅(春巻き)。
こちらは栄養補充の効果があります。

また、夏には三瓜を食べるとよいです。
一つ目の瓜は、ゴーヤ。
二つ目の瓜は、冬瓜。
三つ目の瓜は、へちま。
冬瓜やへちまが無い場合には、レンコンやズッキーニを代用して下さい。

今日は中伏に入り、蒸し暑さが半端ない!
黙っていても汗が流れてきます。
体の潤い(津液)を収斂する
失った津液を作るには
薬膳ドリンクは『烏梅湯』がおすすめです。

烏梅と山楂子の酸味と
桑椹子と氷砂糖の甘みを合わせると
『酸甘化陰』になります。
要するに、酸味+甘味=津液
酸味と甘みを足すと津液に変化します。
烏梅湯は疲労回復、体力増強、食欲増進
二日酔予防、下痢の改善効果があります。


三伏期間にやってはいけないこと。
怒り、悲しみと恨みです!
どっちも夏の臓器の心を傷つけます。
何かあっても、まずは深呼吸して
顔をあげて空を見ましょう。

ほら、何を見えましたか?
美しいお日様とお月様です😊
宇宙のすべてのエネルギーの中心。
この世に生きているすべての生命に
日々無償で愛とエネルギーを与えてくれます。


『天人合一』の本当の意味は
小宇宙としての人間は常に
大宇宙の陰陽のエネルギーに合わせることです。

昼間には夏の太陽のように
キラキラと笑いましょう☀️
一生懸命働いて社会貢献しましょう!
夜はお月様を見ながら
宇宙と明日を考えましょう🌖


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