雲瑶中医学養生談

https://youtube.com/channel/UCbjKgEVanwMLEN0EK4RMuBw 中医学と自然療法を広めている中医師の雲瑶です。 中医学は理解と慈悲の医学です。 天・地・人はファミリーです。すべての生命は天と地から生まれ、また天と地に帰ります。

雲瑶中医学養生談

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最近の記事

  薬王孫思邈と虎の伝説

明けましておめでとうございます。 2022年になりました! 今年は、十二支の三番目の寅年🐅 ところで、虎と孫思邈(そんしばく)との伝説は ご存知でしょうか?     薬王 孫 思邈 孫 思邈(581/682)は、隋・唐代の中医師、道人。 中国及び世界史上有名な医学者と薬物学者です。 薬王とも称されています。 著書『備急千金薬方』と『千金翼方』は 第一部臨床百科事典と言われています。 彼は養生を極めて重視しています。 142歳も長生きしたという説もありますが 記載された歴史

    •      2021年立冬

      2021年11月7日の今日は 『立冬』となります。 冬季の六つの節気の1番目となり 暦上では今日から正式に冬に入ります。 中国の古代では 立冬の日の気候を見て 一冬の寒暖さを判断する占いがありました。 立冬の日は、晴れであれば この冬は『寒冬』の可能性が濃厚で 寒さが厳しいことが予想されます。 立冬の日は、寒くて雨が降っていたら 逆にこの冬は『暖冬』の可能性が高く 暖かい冬に期待できます。 今日の札幌は寒くて雨が降っているから 2021年の冬は暖冬になると嬉しいです😊

      • 秋分からの養生

        秋分者,陰陽相半也, 故昼夜均而寒暑平。9月23日の今日は 暦上では、『秋分』となります。 二十四節気の第16番目で 秋の六つの節気の4番目です。 昼と夜の長さがほぼ等しい 暑さと寒さのバランスも均等で 気温はちょうど良い日です。 秋分を境に昼夜の長さが逆転になり 『夜長昼短』になっていき 秋も『中秋』から『晩秋』に深まり 『陰長陽消』の季節に変わっていきます。 秋燥と肺燥 秋は、乾燥の季節。 中医学では『秋燥』と呼びます。 秋分から燥気がいっそう強くなり 残暑の影響も

        •      三伏養生

          今日から中伏に入ります☀️ 『中伏』ってなに?! と思う方はいるでしょう。 大昔から『寒有三九、熱有三伏』 ということわざがあります。 先人達は一年間の中で 寒暖の気象変化を観察して 最も寒い期間を『三九天』と呼び 最も暑い期間を『三伏天』と呼んでいました。 二十四節気ではありませんが 厳しい自然環境の中で生きていくために 農業と健康を指導するポイントとして 生活に固定した『雑節』みたいな期間です。 三伏とは、小暑から処暑の間にある 一年の中で最も暑くて湿気も多い 30

               立夏養心

          5月5日の今日は立夏です。 立夏は、二十四節気の第7番目で 夏季の始まりです。 夏季とは5、6、7月の3ヶ月で 立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑の 六つの節気があります。 陰気が潜伏し陽気が最盛になり 一年の中でもっとも暑い季節です。 五臓の心は、火行に属し夏の臓器です。 起きやすい心の不調 寝つき悪い、頭がボーとする、夏バテ、熱中症、下痢、食欲不振などが起きやすいです。 心の養生ポイントは『養心安神』です。 一日での生活養生としては ・朝は花畑での散歩 ・昼寝をす

               立夏養心

          「滋陰薬」としての卵

          卵=先天の精?⁉️ ほんとうですか? はい。そのとおりです^_^ 卵は雌鶏の「先天の精」として考えます。 雄鶏の『先天の精』が加わると 新しい生命のひよこが誕生します。 中医学では、卵を鶏子か鶏卵と呼び 『滋陰薬』に分類されます。 卵の中医学的な見方では 性味:甘・平 帰経:肺、脾、胃経 主な効能:養心安神、養陰養血                補気潤燥、清熱解毒 さらに、卵白と卵黄に分け 卵白の微寒性で解熱作用があり 目や喉みの痛みなどを改善します。 卵黄は温

          「滋陰薬」としての卵

            立春養生、百病不生 

          今日は立春です🌱 二十四節気の第一番目で 一年の始まりとされています。 『立』は、開始の意味で 『春』は、温暖と草木が成長するイメージ。 立春は、新しい四季の始まりです。 自然界の陰陽の状態は 『陽長陰消』に切り替えます。 立春から陽気が少しずつ増えていき 陰気が徐々に弱まり やがて大地に生命が蘇る春が訪れます🌱🐛 立春は『歳首』とも呼ばれます。 例えば、干支っていうと 立春の前に生まれた子供は『鼠』で 立春の後に生まれた子供は『牛』になります。 春の病気と養生春三

            立春養生、百病不生 

          『大寒』と『臘八粥』

          昨日は『大寒』でした。 大寒は二十四節気の最終節で、 1年で最も寒くなる頃とされています。 冬の6つの節気は  立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒。 小寒は「寒の入り」と呼ばれ、 そして、大寒は寒さが極める頃。 大寒から15日が経つと 新しい1年の始まりの『立春』になり、 『冬去春来』『大地回春』という 新しい生命が芽生える季節が待っています。 臘八節と臘八粥旧暦の12月8日は 中国の伝統祭りである『臘八節』です。 もともとお釈迦様が成仏日の祭日でしたが その後、民間の

          『大寒』と『臘八粥』

          陰陽変化と融合

          秋分をすぎると 陰気が一層強くなり 連日曇りで雨が降ったり止んだりして 気持ちも暗いと感じる方が多いでしょう。 中医学では この気持ちを『秋悲しゅうひ』と呼ばれ 陰気が日に日に旺盛になっていく 秋に現れやすいネガティブな感情です。 秋は陽から陰へと転換する季節です 昼が短くて夜が長くなる 落ち葉や枯草があっちこっちにある 昆虫などの死骸も見られるように… 陰気は無意識の中で 私達の心身に大きな影響を与えています! 秋は陰陽変化が激しい季節でもあります 昨日まで曇りや雨

          陰陽変化と融合

          烏梅湯(うばいとう) 夏の薬膳茶☕️

          台湾や中国を代表する 夏の薬膳飲料 「烏梅湯」や「酸梅湯」があります。 夏バテによる 慢性疲労や新陳代謝の低下 気持ちが落ち着かない、消化不良 などの症状にはお勧めの薬膳茶です。 主原料の「烏梅」は 青梅を黒焼き(燻蒸)させたもので 古くから民間の漢方薬の生薬として 用いられてきました。 「烏梅」の煮汁を「烏梅湯」といい 山楂子や甘草を加えた 煮汁を「酸梅湯」ともいいます。 烏梅湯の配合 烏梅、甘草、山楂子、陳皮、 洛神花(ローゼル)、氷砂糖 梅には体に良い有機

          烏梅湯(うばいとう) 夏の薬膳茶☕️

          冬病夏治ー三伏養生

          『冬病夏治』とは、冬の病気を夏に治す! という意味で、中医学では 季節の気象変化を利用して、 冷えによる不調や病気を改善する 有効な治療法の一つです。 夏になると、気温が急速に上昇して 陽気が旺盛になり、 暑さもピークを迎えます。 特に、小暑から立秋の間に 一年の中で最も暑くて湿気も多く 大変過ごしにくい 30日間から40日間があり、 この時期を『三伏』と名付けられています。 『三伏』の『三』は、 初伏、中伏、末伏の総称です。 『三伏』の『伏』は、 『潜伏』や『伏

          冬病夏治ー三伏養生

          雲瑶が教える中医学

          皆様、こんにちは。 今日は二十四節気の小暑です。 夏には六つの節気があります。 立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑。 一つの節気は15日間なので、 夏至を過ぎて丁度15日目で小暑となります。 漢字は、元々象形文字です。 『暑』に対する解釈では、 上に『日』下に『煮』。 『者』は、『煮』の本来の象形文字だそうです。 これが分かれば、 暑のイメージが想像できます。 上空から烈日☀️に照らされ、 下の大地から蒸した湿気に煮られ、 蒸し暑さの中で大変苦しい状況にいます😅 暑に

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