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詩ことばの森(72)「冬木立」

冬木立
 
 銀色の肌に刺しつらねて青空は遠かった

肺のかげりを抱えた地を踏むまばらに

砦から窓を幾重にもひらいて羽音を鳴らし

鈴の雨にゆれて沈んでしまった孤独だろうか

かたく骨の突きだした足をひきずる私の

たぐりよせた道を贖いの形に立ち尽くしていた

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