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お腹が空いた、太りたくない。

細くて可愛い上にお洒落な女子大学生を見ると
嫉妬で狂いそうになる

私は未だに
デブ、ブス、ゴリラでカースト最底辺(圏外)
にいた小学生時代の感覚が消えない

イオン内のオシャレな女児服ブランド
repipi armarioに
入ることすら出来なかったあの頃、
「似合う服なんてこの世にない」と、
鏡に映る自分を見たくなくて試着ができず
母親が1人で買ってきた服を
1度も着ずに捨てたりした

7分丈のズボン2本に
スウェット3枚くらいを延々と着回し
美容室から逃げ続けた結果として
手入れされていない髪が腰まで伸びきっていた

学校行事の写真買取期間には
教室に張り出される写真に吐きそうになる
1枚も笑っていない自分を見て
せめて機嫌の良いブスでいようと決心した
やけくそのように
自分を痛めつけてやろうという悪意を持って
顔をぐちゃぐちゃにして笑っていた

中学の時の異常なダイエット期間を経て
いわゆるルッキズムと呼ばれているものや
自身の精神疾患などに少しずつ納得を増やしていき、今はだいぶ“普通の感覚”にもなれるようになった

とはいえ、大人になった今でも
(あ、私がちゃんと“女”に見えているのか)
と改めて驚く機会が多い



なぜこんな文章を書き始めたのかと言うと

痩せたい、痩せなければ

という気持ちが今更また強くなってきて
自分が口にしていいものが何かわからなくなってしまい、空腹が延々と続いているからだ

食べない、という行為が
基礎代謝を減らして太りやすい身体を作る
間違ったダイエット方法であること
しかもイライラや不安感など
精神面にも悪影響があること
そんなことは重々承知の上で何も食べられない

「私でも食べることが許されている食材」を
考え続けているうちに
スーパーが閉店の時刻を迎えている

こんな文章を書いている人間が
心配になるほど痩せ型なら
まだ世間体にもわかりやすい

私は
「あともうちょい頑張ったらちょうどええやん」
くらいの、その
「あともうちょい」に対して
こんなにもマヌケに悩んでいるわけである

空腹で何かを買いに出るエネルギーもない
という負のループに今日も陥ってしまった
適当にYouTubeを再生して、
数人で楽しそうにご飯を食べている動画を観て、楽しそうで、美味しそうで、羨ましいな、という気持ちになる

映像の中で
私と全く関係のない人間が食事をしている
私には何の関係もない
私が死んだって何も変わらない
あの数人が死んだって何も変わらない
それだけきちんと心に留めて
あっちに飛んでいかないようにしていないと
私はやっぱり
この気持ち悪い身体を捨てようとする
羨ましい
トンカツを食べている姿が羨ましい
食べていいという状況が当たり前であることに
なんの疑問も抱かず
食欲を満たしながら
楽しそうに会話しているのが羨ましい

空腹のせいか
視野の狭い痛々しい文章を書いてしまう
とりあえず寝て
明日の自分に任せるしかない

顔面のニキビがいつまで経っても治らない

お腹が空いた、太りたくない。



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