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「ローリングストーン風私的ミュージックビデオ大賞」

先日ローリングストーン誌が、スーパーボウルの歴代ハーフタイムショーのパフォーマンスランキングをやっていましたが、まあこれが相変わらずの、皮肉にまみれのやさぐれヒネクレ批評で、英米人のインテリ崩れの性格の悪さに失笑させられます。
そのオマージュと言ってはなんですが、そんな感じで個人的ミュージックビデオランキングをやってみました。
1位以外は順位は無し!

10  b-52s 「love shack 」
イカれたパーティーバンドのイカれたパリピ満載のクソノリがいい現実逃避が、あなたの人生を楽しくするかしないかははあなた次第。
プーチンと習近平以外は誰もが腰をフリたくなるダメ人間のマストソング(金正恩は隠れパリピだから一緒に腰をフルだろう)
全員絶対マック無しでは生きていけないアメリカンにしか作れないナンバーだが、彼らがマック好きかどうかは定かでない。
 
https://youtu.be/9SOryJvTAGs

9 radiohead  「no surprises」  
明日地球が滅びたって残っていそうな音楽をやってる人たち。
好きな人にはたまらないが、苦手な人にもまたたまらない。
存在そのものが最早アートの域に達しているが、このPVはアートから後半ホラーの域に達しまった。カナズチの人は要注意。

https://youtu.be/u5CVsCnxyXg

8  new order 「perfect kiss」
人間ドラムマシーンなドラマーと、歌ってる時はロクに弾けないギタリストと、とにかく俺様な自己主張しかないベーシストと、ドラムマシーンの嫁がそんなダメ男どもをサポートする世界最高のダンスロックバンド。
さすがのジョナサン・デミ。羊たちは沈黙しないが、アップショットだけでこのクソ長いフルバージョンを撮りきっている。最高。

https://youtu.be/x3XW6NLILqo

7  the smith 「the queen is dead」

23歳のニートが19歳の天才ギタリストから社会復帰に連れ出されるも、結局自分は社会不適合者だとやさぐれてしまったシンデレラストリーが出来損ないなバンド。
デレク・ジャーマンのPV最高傑作なるも、公式PVは欲をかいてデレクが手掛けた3本立てにしてしまい、名曲にもかかわらず残りの2曲が霞んでしまう。
いくら王将の餃子が好きでも、GODIVAのチョコレートの後には食べれないのだ。

https://youtu.be/YS3UMjNUqFM

6  the wedding present 「Kenedy」

世の中グローバルで高速回線で、どっかの鉄道がリニアになるからって、何でも速けりゃいいってもんじゃない。
しかしそんな声はデヴィッド・ゲッジには届かない。
速い速い。目も眩むカッティングギターにマシンガンのようなドラム。何があなたをそうさせる?
そのうちアジアの某国のミサイルを超えるかもしれないが、超えないかもしれない(多分後者)

https://youtu.be/PuNYyNqCSSg

5  フリッパーズギター「奈落のクイズマスター」

アニエスbのボーダーシャツを着ていた渋谷なんちゃらな人たちは、今はどんなオジサンオバサンになっているのか。
そんなだらしないオジサンに成り下がったオザケンと、奈落に落ちたのがシャレにならない小山田圭吾という、人生いろいろを今に伝えてくれるフリッパーズギター。
解散は二人が渡辺満里奈を取り合ったからなんて都市伝説が生まれてたな。
PVのクオリティは高いが、曲はまんまプライマル・スクリームという若気の至り。

https://youtu.be/gJT6NIUkAEE

4  gun's n roses 「paradise city」

初めて会社の有線で彼らを聴いた時は「ロバート・プラントはなかなか元気だな」と勘違いしたのは誰かはさて置いといて、「welcome to the jungle」でダサいLAメタルバンドな髪型をしていたアクセルが、ここでは狂気が炸裂。
後半加速する場面でモノクロのハンドカメラに変わるのは、U2の「rattle and hum」の逆パターン。
これぞ正に地獄落とし。

https://youtu.be/Rbm6GXllBiw

3  上田現「お祭り」

このランキングでは節々にマイナーな曲が入るが、その最もたるものと言いつつ、元ちとせのj-pop史上に残る名曲「ワダツミの木」の作者にしてレピッシュのキーボディストと言えば、みなさんもおわかりになるだろうか。
レピッシュの猟奇メルヘン担当と呼ばれた鬼才のソロデビュー曲にして最良の曲の一つ。PVも名作。40代で癌に倒れた不世出の才能に涙する。

https://youtu.be/tgHXXfiPLck

2  petar gabriel 「sledgehammer」

CGなんかキライです。
ディズニーもピクサーも観ません。
アベンジャーズ?明後日来やがれ!ですが、「遊星からの物体X」が大好きなアナログ野郎が、このクレーアニメにコマ送り撮影のアナログ万歳なPVをあがめない訳がありません。
単にCGがまだそこまでだったという時代かはさておき、この年のMTV年間最優秀PVは伊達ではないのだ。

https://youtu.be/OJWJE0x7T4Q

1  the clash 「london calling」

このPVに説明は要らない。
男どもがただ曲をプレイするだけの工夫の無い映像から溢れ出るのは、ただただ理屈抜きの絶望的なカッコ良さ。
ミック・ジョーンズ、ジョー・ストラマー、ポール・シムノン、横一例に並んだ3人は頭の先から爪先までロックンロールだ。
パンクはピストルズのジョニー・ロットン推しだが、この闇に吠えるロマンチシズムは、スプリングスティーン以外ストラマーにしか存在しない。
四の五の言わずに黙って観るべし!
ストラマー、安らかなれ(泣)

https://youtu.be/EfK-WX2pa8c

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