金木犀なんかいらない
夏が、終わろうとしている。
良い夏でした。
目を背けていたこの事実に、母からのLINEで猛烈に感じてしまう。夏の終わり。
受験生じゃない時は、夏の終わりが大好きだった。秋が来れば、運動会、学園祭があって、冬休みが来て、遊びながらクリスマスが来て。
夏が終わらない方法。探しています。
受験が近づく。猛烈に感じる不安。
頻度が減るライン。彼と話せなくなる不安。
眠い。眠すぎる。
成長しなければならない時、成長を強いられる窮屈さ。
新学期だねとワクワクしている予備校生。新しく始まる授業についてワクワク語る男の子。クラスが上がってモチベーションが上がる女の子。
クラスが下がる私。
どうしようもない。
テストの終わり、新学期の始まり、運動会の前日。誰もがワクワクするその雰囲気が、クソほど苦手だった。全員で楽しくしようよみたいな雰囲気が。
高一の期末テスト、最終日の最後の時間で拍手が起きた時に、参加しなかったのは、多分私だった。
向き合わなければならないことに、向き合えなくて、いつも逃げてしまうから、現実が向こうからさよならしちゃう。
私がベッドでこんなものを打っている時に、彼は今日も図書館で勉強して、スポーツをして、バイトをしているんだと思う。
泣いちゃうね。
泣いちゃうけど、ずっと好きでいてくれたら、そんなに嬉しいことはないんだよ。
早く会いたい。
本当に早く会いたい。
早く楽になりたい。
早く楽になって、抱きしめてもらいたい。
受験は死と似ている。誰かが言っていたこの言葉に猛烈に共感してしまう。
私の受験人生は、常に死と隣り合わせだったように思う。
親友と死について毎日のように語り合ったこの日々も、もう終わろうとしている、夏と一緒に。
早く楽になりたい。安楽死。安楽死にならないよう、必死に努力をする。
努力。努力。努力。
書いているだけで息が詰まりそうだ笑
やるべきことを、やるべき時に、やりましょう。
大丈夫だよ。大切な人が言うこの言葉に何度救われてきたかわからない。
だから、恩返しがしたいから、ベッドから出て。
やることをやる。
自分のために。
受験まであと、。