「早く世界滅亡しないかな」
こんな文明、早く滅んでくれと思っている。
高校生の時のことは殆ど覚えていない。
ただ、全部が壊れてくれるのを待っていた。
特に大切でもない誰かに、何か大切なことを言われるのが怖くて、とりあえず笑っていた。
大人を信用できる同級生を心から憎んで、それは間違っていないと思いたくて、誰も見るはずのない詩を書き散らしていた。
1999年に世界はおかしくなって、本気で世界は終わるのだと思った。でも終わらなかった。終わるほどの文明ではなかったのかもしれない。終わる価値もなく、ただ続いてし