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この夜の事を忘れないでと言わないと割に合わないから

▲子どもだましのアニメなんて、僕は興味がないからとか言っていた
大人になりたかった.かつての自分.

⚫︎本当に誰にでもいいから誰にでも優しくなりたかった
サプライズは昔からあまり好きではなかった

▲好きな詩をくれた師がいた
だけど私は今日も、彼でない誰かを愛した

⚫︎季節が変わるのが嬉しかった
哀しさも全て、流されてしまったそれが嬉しかった

◉何方かと言えばくらいで生きてしまった
どちらかといえば傷ついているのに今日も死ねないでいた

▲無駄に眩しくて暑いのが煽っているようでウザかった
自分に自信が持てない奴は、リズムを崩すべきではないのに

⚫︎加速度的に遅くなるのは私のことで
耳の跡がついているスマホを見ては溜息をつくの

▲目が赤くなっている友達と会うだけで安心する友達と
私は彼女になにをしてあげられたのだろうと思う

◉寂しくて仕方ないのに
孤独を求めているし死にたいのに死ねないんだよ

▲明るい日差しに照らされて、大学の正門で写真を撮る男女を見ながら
私が見るのはナイトオンザプラネットのライブ映像でしかない

▲死にたいのに死ねないからそんな本を手に取ったけれど
そう言うあいつも学歴を手にしてるんだった

◉世界で一番とか、誰よりもとか、簡単に裏切ることができてしまう言葉が苦手だった.
簡単に笑顔になることができる私が一番苦手だった.

▲偶に詩を公開しているわたしは
 稀に死を後悔している気がする

⚫︎罪悪感に塗れてもずっと笑顔でいた彼女と
過ぎ去っていく東京を見ていたあの日はもう二度と戻らないから

▲人気のない小道で、親とキスしている男女を見た
また同じキスを、1人で都庁の上で見た

◉眠くなることがなかった私の幼少期も
眠くならないことがない予備校の授業も全て私が始めた物語だから

⚫︎あの子と同じベッドで寝た夜、彼女は泣いていた
あの人と同じベッドで寝れない夜、私は泣いている

▲性欲と制欲はずっと共存している
おんなじように彼と私もずっと共生していたい

⚫︎これだけたくさんずっと前から傷つき傷つけられても、
あの人は今日もまた私に注意をしてしまう

▲あまりにも私の気持ちとは裏腹に.
涼しくなってきてしまったし.私の心の中はまだ熱いのに


◉◉◉泣いて笑って重ねた夜を忘れられないでいてくれないとどうにも割に合わないと思うから私は今日も言葉を刻むのだと思っている。愛していたいと思っている。

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