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部署における人間関係の難しい人への対処法とは・・・?

経営を改善するためには、部署ごとの見直しが必要です。目に見えている課題以外にも、隠れた課題があることもしばしば。
その中でよくある問題が、部署内のある人物がボトルネックになっているケースです。

その人物は仕事はそこそこやるのですが、何か指示されると不平不満を言わないと気が済まないようで、「なぜこんな事をしないといけないのか」「こんなの面倒だ」「前のやり方を変える必要がないでしょ」など、管理職のいないところで愚痴を同僚や後輩に言い続けて雰囲気を悪くしてしまいます。

他には、どうしてもイジメが好きなのか、元々持っている気質なのか、とにかく後輩や気の弱い同僚に注意という名の嫌味を言ったり、ちょっとした嫌がらせをしてくる。ひどい場合は本人に聞こえるように悪口を言う人間もいます。

愚痴ばかり言って雰囲気を悪くする職員への対処

このように不平不満を散々言ってくる、または陰口を叩く職員は管理職としても頭を悩ます部下だと思います。大抵がそこそこの年数を重ねているベテランに近い職員が多いのではないかと思います。
自分の中にその業務の正しいやり方があって、それと違う指示が出ると不満を顕にして愚痴を言う場合が多いのではないでしょうか。

このような職員の場合は、個室に呼び出し面談をする必要があります。
概ね、不満のパターンは以下の通りです。

  • 自分の考え方と違うので不満があり、それを聞いてもらいたい

  • 単純に上司に対して不満がある

  • 特別不満はないが、負荷がかかる事を同僚に代わって訴えているつもり

まずは指示した内容に対しての不満はどこなのかを聞き取りします。
同僚の代弁という場合も、周りがそこまで思っていないくても、自分は代弁者だという想いで、気持ちを込めた話をしてくると思います。
大切なことはしっかりと話を聞いてあげることです。決して話の途中で「そのことならこうだから」とか「それは違う」と遮るような会話をしてはいけません。相手の気持ちを逆撫でしてしまいます。
きちんと聞いた上で、その内容が正しい指摘であればその内容を取り入れて改良した指示に変えると伝え、今後も違うアイデアがあれば進言してほしいと伝えます。意図と違う解釈であれば、その意図を丁寧に伝えて理解してもらえるように努めます。最後に「あなたには期待している」と伝えてあげましょう!そこからはあなた(上司)の味方になりますね!

ただの自分に対しての不満であれば、相手はドギマギして視線を逸らし、あまり根拠や自信のない愚痴を言うでしょう。
その時は、そのような内容でも丁寧に話を聞き、「自分の至らなかったところは直す」「あなたも協力してほしい」「また気づいた点があれば教えてほしい」などを伝え、終始前向きな話で進め、笑顔で終わらせるようにします。
相手を叱ったりしても生産的な結果にはなりません。但し、何回も続く場合は厳しく警告をしないといけません。「当該部署にいることが良い影響を与えていないのであれば、他の部署も検討しないといけないですね」とやんわりプレッシャーも必要かもしれません。

個室での面談をする理由はいくつかあります。
まずはその不満が本気で改善したいものかどうかを1対1で話すことで真剣に確認します。周りに他の人がいると、違う意見が飛んでくる可能性もあるので、この対象の職員と膝を突き合わせて話す必要があります。
仮に自分のことが気に食わないという理由の不満であれば、1対1だと気まずいので周りに助けを求めてしまいます。
ですので、確実に対処するための個室面談です。皆様も活用してみてください!

同僚・部下をいじめてしまう職員への対処法

恐らくいじめている本人は上司の前でボロを出すようなことはほとんどしないので、本人や同僚の訴えからわかるケースが多いと思います。
それを報告・相談を受けた際にどのように動くべきでしょうか。

まずは被害者とその同僚から聞き取り調査をして、事実確認と具体的な事例を確認します。ここでは必ず客観的視点から証拠を集めます。
そして、その証拠を固めた上でいじめた張本人と個人面談をします。
その流れはこうです。
・まずは訴えがあったことを話す
・周りの人間も不愉快だとの報告があったと伝える
・勘違いであればあなたに不利益を与えてしまうので、正したい
・事実であれば、なぜそのような事をするのか教えてほしい
・人間関係でギスギスしない、気持ちの良い部署にしたい為に聞いている

ここでのポイントは、必ず事実確認したものだけを話のネタにすること。憶測では自分の足元を掬われます。そして私情は絶対タブーです。主観が入ると判断が鈍ります。
そして目的は、自部署を良くするために聞いているんだと一貫して伝え、もし周りの職員の間違いであれば、あなたに非常に不利益な印象を与えてしまい業務に影響をしてしまうかもしれないから、しっかりと解決しておきたいと思っていると、あなたの事を考えて時間をもらっているんだと伝えてください。

上司であるあなたは、決して弱気になってはいけません。
相手もいじめた事実を上司に認めてしまうと、左遷や退職勧告も考えられるので簡単には事実であっても認めません。だからこそ、丁寧に事実の追求をしていく必要があります。どれだけ時間がかかっても最終結論が出るまで終わらせないようにしてください。別日に続きを…なんてしてしまうと、相手も色々と対策を練ってきますので、一回の面談で結論まで導いてください。


まとめ

経営改善には業務改善がつきものです。部署ごとに抱えている課題・悩みはそれぞれですが、人間関係は切っても切り離せない問題ですよね。
問題を起こす部下がいかに能力があって、一見この人がいないとこの部署は回らないよね〜という存在に見えても、管理職は毅然とした態度を取らないといけません。

なぜなら、その人の行動に対し迷惑に思っている部下もそれなりに存在するからです。その人たちは、面と向かって注意できず、その声の大きい職員に物が申せないため迎合していると思われがちですが、主張できないだけです。
その人たちが頼れるのは、そう、『管理職だけ』なんです!
「面倒だな」「触れたくないな」と放っておくと、その矛先が「うちの所属長は部署の事を何も対応してくれない」「こんな雰囲気の部署なら異動願を出すか、退職しようかな」と管理職に向けられてしまいます。

そうなんです! 管理職も“部下に評価”されているんです!

経営改善には部署の職員の前向きな気持ち・行動が必要不可欠です。
部署を前向きにするためには、マイナス要因をいかに排除し解決していくかを考えなくてはなりません。
今回は人間関係について触れましたが、一番多い課題であると思います。
意識しておかないといけないことは“部下も上司を見ている”ということです。
管理職の皆さんには、腫れ物に蓋をするのではなく、是非苦手な人とも向き合って改善業務だと割り切って話をして頂ければと思います。

コミュニケーションに勝る人間関係の解決策はありませんから!

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