【要約】 奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 この生きづらい世の中で「よく生きる」ために
今回紹介する内容は上智大学の教授で哲学研究者である荻野弘之さんの書かれた『奴隷の哲学者 エピクテトス 人生の授業』の一部分です
👇こんな人にオススメ👇
・人生が辛いと感じる
・辛い現実を生き抜く考え方について知りたい
・哲学を学びたい
▪︎辛すぎる状況でも楽しく生きる方法
①自分次第でどうにもならないものを軽く見る
私たちには自分ではどうやっても変えられないことがあります
例えば、『国』『親元』『顔や身長、性格』『身体の強さ』『才能や財産』などが挙げられるでしょう
自分次第ではどうしようもないこにいつまでもクヨクヨと悩んで時間と気力を無駄に消費している人はとても多いです
エピクテトスはこのような自分次第でどうにもならないことに囚われて悩んでいても時間の無駄であり、どんどん不幸になってしまうと語っています
その代わりに自分でコントロールできることに目を向けて励みなさいと言っています
👇自分でコントロールできるもの👇
・行動
・取り組み方
・決断や考え方
例えば生まれつき頭が悪かったとしても、『何を勉強するか』『毎日3時間は勉強すること』『早起きすること』などは自分次第でコントロール可能です
幸せになるためには自分でコントロール可能なものに目を向けて行動を変えていくことから始まりますよ
②避けられないものは受け入れる
病気や事故、地震、雷、老化、死などは自分で避けようと思っても避けられないものです
病気にならないように気をつけていても病気に鳴るときはなります
どれだけ気をつけていてもなってしまうものなので、エピクテトスは自分次第で避けられないことは軽く見なさいと言っています
とはいえ、病気にならないために予防することは自分自身でコントロール可能なのでやっていくことが大切です
しかし、どれだけ努力しても根本的には病気や事故、突然の死は避けられないことを自覚していきましょう
③他人の行動を軽く見る
他人も自分次第ではコントロールできない存在です
親も子供もペットも友達も彼女も彼氏も上司も部下もお客さんも全ての他人は思い通りになりませんし、自分の行動や考え方は自分でコントロールできますが他人はコントロール不可能です
にも関わらず他人をコントロールしたいと望んでしまい、自分の思い通りにならないことに苦しんでしまいます
どれだけ努力したとしても相手から嫌われるときは嫌われるものであり、自分次第でコントロール不可能なものは軽く見ていきましょう
そんなことより大切なのは自分が相手に接する態度や行動を重視することです
④他人の評価を軽く見る
誰しも他人から自分がどう見られるかを気にするでしょう
しかし、周りの評価ばかりを追い求めるといつの間にか物事を決める視点が『自分』から『他人』になって進むべき道を見失ってしまいます
自分が良いと思う服よりも他人が良いと思う服を着るようになったり、世間体の良い仕事についてみたりなど自分の意思が行動に反映されなくなるでしょう
他人の評価というものは自分自身でコントロールできません。他人が評価してくれなくても自分が良いというものを選び続けていけば自己満足で幸せを感じることができるでしょう
⑤快楽を遠ざける
エピクテトスは人が幸せになるためには『快楽』を遠ざけるべきだと考えています
👇快楽とは👇
・高級な食事や酒
・タバコや薬物
・高級車
・パチンコやギャンブル
・自慰行為
・ゲーム
このような快楽は長い目で見ると不幸になってしまいます
エピクテトスの教えてしては、快楽にすぐに飛びつくのではなくあえて現在の小さな苦痛を選択しなさいというものです
小さな苦痛を積み重ねて自分のやるべきことに励んでいれば、ある日目標を達成することができ、その時の達成感から得られる喜びこそ大事ですよ
▪︎【まとめ】他人事のように自分ごとを捉えると楽に生きられます
エピクテトスは負の感情に支配されないために『他人事のように自分のことを捉えよ』と言っています
人間というのは自分の不幸には重くみて、他人に起こった不幸は軽く見てしまうものです
他人のことであれば視野が広い状態で見ることができますが、自分が当事者になった途端に狭い視野しか世界が見えなくなってしまいます
視野を広げて『自分に関する出来事をできるだけ他人事のように捉える』ことができれば心が折れることが減るでしょう
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