【要約】賢さをつくる【谷川祐基】
今回紹介する内容は企業コンサルティングや学習塾のカリキュラム開発を行っている谷川祐基さんの書かれた『賢さをつくる』の一部分です
頭の良さは生まれつき決まっているものではなく、考え方や習慣次第で誰でも向上させることが可能です
本書では、そのために必要な知識とスキルについて詳しく解説されています
20代の若者に向けて、これからのキャリアや生活に役立つポイントを丁寧に紹介していきます
▪︎賢さをつくるために必要なこと
①賢さとは「考え方の差」である
まず重要なことは、賢さとは生まれつきではなく「考え方の差」であるという点です
本書では、「頭が良い」と言われる人たちが特別な能力を持っているのではなく、彼らは考え方やアプローチを変えることで成果を上げているのだと説いています
このように、考え方を変えることで誰でも賢くなることが可能です
②インプットとアウトプットを重視する
賢さには「インプット力」と「アウトプット力」という2つの力が不可欠です
インプット力は、情報を取り込み、理解する力
これは、学校で学ぶ知識や歴史的な事実を記憶し、理解することに対応しています
一方、アウトプット力は、学んだ知識をもとに新しいアイデアを出したり、相手にわかりやすく伝える力です
社会に出てから求められるのはこのアウトプット力ですが、優れたアウトプットを行うためには、まずインプット力がしっかりしていなければなりません
③抽象化と具体化のスキル
本書の中心的なテーマは、「賢さ=抽象化と具体化の往復運動が上手い」ということです
抽象化とは、複雑な事象や情報を簡潔にまとめて理解する力で、具体化は逆にその抽象的な概念を具体的な形に落とし込む力を指します
頭の良い人はこの「抽象化と具体化」を行き来しながら考えることで、新しいアイデアや解決策を生み出しています
たとえば、流行したスイーツの共通点を抽象化して分析し、それをもとに新しいヒット商品を具体化する
具体的な例として、2000年代にヒットした抹茶フラペチーノやタピオカミルクティーの共通点を見つけ、それを基に新しいスイーツを作り出すという方法があります
これにより、過去の成功事例を活かして新しい価値を生み出すことが可能となります
④賢い人は具体と抽象の距離が長い
次に、「賢い人は具体と抽象の距離が長い」ということが指摘されています
これは、具体的な情報からどれだけ高い視点で物事を抽象化できるかを指しています
スターバックスの創業者ハワード・シュルツは、「スターバックスとは単なるコーヒーショップではなく、人々が集まる第3の場所である」と考えました
普通のカフェ経営者が「内装を変えよう」といった具体的な改善策しか思いつかない中、彼はより広い視点で社会に貢献する場所としてのカフェを作り上げたのです
このように、賢い人は、他の人が考えないような遠くまで考える力を持っています
⑤頭の回転の速さとは何か?
頭が良い人は、「具体と抽象の行き来が速い」という特徴もあります
これは、頭の回転が速いことを意味し、即座に本質を捉えて反応できる力です
たとえば、テレビのコメンテーターが短時間で的確な意見を述べるように、賢い人は素早く問題を分析し、具体と抽象の行き来を繰り返して適切な解答を導き出します
反対に、何も考えずにただ反応するだけでは、脊髄反射的な回答しかできませんが、頭の良い人は常に抽象的な概念を具体化し、それをまた抽象化して新たな視点を見つけます
このようにして、頭の良い人は即座に本質をつかみ、他者を納得させることができるのです
▪︎【まとめ】賢い人は間違いを恐れず行動を繰り返す
『賢さをつくる』は、賢さが生まれつきのものではなく、考え方の工夫や行動次第で誰でも手に入れられるものであることを教えてくれる一冊です
賢い人というのは、賢い人というのは、ただ考えるだけではなく、実際に行動し、その結果から学ぶことを重視しています
つまり、思考だけではなく、実際にやってみることが重要であり、その経験から得られる学びが新しい知識を生み出します
インプットとアウトプット、抽象化と具体化のスキル、そして行動を重ねることで、賢さを身につけることができます
これからのキャリアで賢く生きていくためには、本書で述べられている考え方やスキルをぜひ取り入れてください
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