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【要約】〈叱る依存〉がとまらない【村中直人】


今回紹介する内容は臨床心理士をしている村中直人さんの著書『〈叱る依存〉がとまらない』の一部分です


👇こんな人にオススメ👇
・職場や家庭でよく他人を叱る立場にある人
・教育現場にいる教師
・自己改善したい人


皆さん、日常生活の中で「叱る」という行為を意識したことはありますか?


子育て、仕事、友人関係などで誰かを叱ったり、逆に叱られることがあるかもしれませんが、果たしてそれは効果的なのでしょうか


私たちが知らない「叱ることの落とし穴」について解説していきます





▪︎叱ることへの向き合い方について


①叱るとは何か?


「叱る」とは、相手をネガティブな感情にさせて、正しいとされる行動に導く行為を指します


親が子供を、上司が部下を叱るように、叱る人は常に立場が上で、叱られる人は下の立場にある必要があります


また、何が「正しい」とされるかは、叱る側の立場の人の価値観や常識に基づいて決まります




②叱ることの効果は少ない


多くの人は「叱る」ことで相手が成長すると考えていますが、実際には逆効果になることが多いです


叱られると、人は強いストレスを感じ、恐怖や不安に支配されます


この状態では、脳が「戦うか逃げるか」のモードに入り、冷静な判断ができなくなります


そのため、叱られた側は一時的に従うかもしれませんが、根本的な問題解決には至らず、成長や学びには繋がりにくいのです




③叱ることの習慣化


では、なぜ私たちは非効率的なしつけ方である「叱る」という行為を続けてしまうのでしょうか


その一つの理由として「苦しまないと人は変わらない」という思い込みが挙げられます


叱ることで一時的に相手の行動を止められるため、叱る側はその効果を過大評価してしまいがちです


実際には、表面的には従っていても、内心では恐怖やストレスから逃げ出したいという気持ちが強く、根本的な行動の改善には繋がっていません




④叱ることに快感を感じる


もう一つの理由は、叱ることで快感を感じるという点です


科学的な研究でも、ルール違反を犯した相手に罰を与えると脳が快感を感じることが証明されています


つまり、叱ることはストレス発散の手段として利用されていることも多く、知らず知らずのうちに「叱る依存」に陥っている可能性があるのです


これが続くと、叱る行為がエスカレートし、最終的には人格攻撃に発展することもあります




⑤叱る依存を防ぐために



叱ることが常習化し、依存に繋がると相手との関係は悪化し、効果的なコミュニケーションが取れなくなります


叱る前に、相手にどうしてその行動が良くないのかを冷静に説明し、理解させることが大切です


また、叱ること自体が気持ち良くなってしまわないよう、自分自身を客観的に見つめ直す習慣を持つことが重要です




▪︎【まとめ】人の成長は叱る行為ではなく自分で決めた感覚がとても大事


「叱る」ことは成長や改善を目的にしている一方で、実際には逆効果になりかねない行為であることがわかりました


叱られる側は強いストレスを感じ、恐怖や不安に支配されるため、思考力が低下し、問題解決に繋がらないことが多いのです


また、叱る側は快感を感じることで、知らず知らずのうちに「叱る依存」に陥ってしまう可能性もあります


大切なのは、相手に冷静に説明し、理解を促すこと


そして、自分自身も叱る行為に溺れないように気をつけることです





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